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スピングルムーブを履く芸能人|プロによる履き心地やサイズ感、購入店舗なども解説

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こんにちは、しょる(@SHOLLWORKS)です。本日は広島・府中のシューズブランドであるスピングル(旧スピングルムーブ/スピングルビズ)について。

スピングル(スピングルムーブ)は、独特のフォルムと軽快な履き心地が売りの国産スニーカーブランド。

カジュアルなスニーカーからビジネス使いできるものまで展開しています。

一方、スピングルは一足2万円台~と、なかなか高価な部類です。

興味はあっても実際の評価がどのくらいか、気になる方も多いと思います。

というわけで今回は、スピングルの特徴から実際の履き心地まで、ファッションのプロである私しょるが購入レビューしました。

SHOLL
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結論、スピングルは結構オススメ。記事内で実物レビューしている「SP-110」は、甲がやや低&足幅普通程度の足型の人にとっては非常に快適です。

また、後半にはさまざまな疑問に対しても解説しましたので、ぜひ最後までご覧ください! 

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スピングル(SPINGLE)スニーカー シューズ
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目次

スピングルムーブを履く芸能人は?【アメトーーク!】

2016年の「アメトーーク!」にて、アンガールズ田中さんに紹介された

スピングルムーヴが一躍有名になったのは、2016年6月24日放送の「アメトーーク!」でのこと。

私もたまに見る番組ですが、この回のテーマは「実はやってます、観光大使芸人」

スピングル(スピングルムーブ)が広島県府中市発のブランドであることから、地元観光大使のアンガールズの田中さんが履いて登場しました。

グッドウォーキン上田さんとのコラボモデルも

Image Photo by SPINGLE

また、「スニーカー芸人」として知られるグッドウォーキンの上田さんとのコラボモデルも、2022年に発売しています。

YouTubeの「goodwalkin SPINGLE」というコラボチャンネルから誕生したモデルで、オムライスやナポリタンなどの「食べ物」をキャンバス地の人気モデルである「SPM-141」に落とし込んだ5品番が発表されました。

上田さんが考えたデザインを、スピングルがアッパーからテープのライン、ピスネームまで忠実に再現されたモデルが展開されていました。

スピングル(スピングルムーブ)とは?概要や特徴を解説

広島・府中発のシューズブランド

Image Photo by SPINGLE

スピングルは、広島・府中発の国産シューズブランド

元々は2002年にスニーカーブランドの「スピングルムーブ」、2012年にはビジネス用のシューズを扱う「スピングルBiz」などといった、複数のブランド名で誕生しました。

そして、ブランド20周年が経過した2024年に、これらのブランド名を統一&ロゴを刷新しました。既存のラインは「スピングル」として統一され、リスタートしています。

Image Photo by SPINGLE

ちなみに、ブランド名統一に際して、ロゴも刷新。より細く、シンプルになっています。

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ブランドロゴの旋回マークには、「次の10年、20年と勢いよく回転させ、その回転が止まることなく旋回しながらより豊かに成長してほしい。」といった想いが込められているとのことです。

カンガルーレザー使用モデルが有名

スピングルのシューズにおける大きな特徴として、アッパーにカンガルーレザーを使用したモデルが挙げられます。

通常、「本革」には牛の革を使用することがほとんどです。しかし、動物のイメージから容易に想像できると思いますが、カンガルーの革はしなやかで柔らかく、軽量なことが特徴です。

また、カンガルーレザーは薄く、加工しても伸びが良く丈夫という特性があります。

そのため、(合成素材がフル活用されているスポーツ界において今なお)サッカーのスパイクにも使用される素材です。

Image Photo by SPINGLE

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その他、スピングルでは通常の牛や馬、豚、ラクダから、クロコダイル、パイソン(ヘビ)、リザード(トカゲ)、イール(ウナギ)、といったエキゾチックレザーまで取り扱っています。

加工方法も多種多様で、見て楽しいラインナップも強みです。

自社製ソール×バルカナイズ製法による軽快感

Image Photo by SPINGLE

さらに、スピングルは、ソールにも大きなこだわりを持つブランドです。

写真の通り、ラバーソールがアッパー部分を巻き込むように包んでいます。

このスピングル独自のフォルムは、屈曲性が非常に高く、歩く際に土踏まずのアーチまでサポートしながら足指の屈曲とよく馴染みます。

これは、

  • スピングルは非常に珍しい、自社でゴムを調合して1からソールを製造している
  • 「バルカナイズ製法」による軽快感

といった要素によって、スピングルのアッパーに最適&専用のソールを組み合わせていることが理由です。

実際のバルカナイズ製法でに使用される「窯」

「バルカナイズ製法」とは、1839年にアメリカで誕生した靴の製法です。

硫黄を加えたゴム底と靴本体を一旦接着し、さらに釜にいれ熱と圧力をかけて強力に接着します。

こうすることで、

  • デザインの設計自由度
  • ソールがしなやかで柔らかい
  • 丈夫で壊れにくい

といったメリットが得られます。

スピングルの独自性あるフォルムは、「バルカナイズ製法」ならではのものです。

また、ポリウレタンソールのように、経年劣化による加水分解を起こさないこともメリットです。

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バルカナイズ製法は、アメリカの発明家チャールズ・グッドイヤーによって発明された製法です。

ちなみに、革靴のグッドイヤー製法も、息子のチャールズ・グッドイヤー・ジュニアによって発明されています。親子二代で靴の有名な製法を編み出すというのも凄いですね!

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スピングル(スピングルムーブ)の代表&おすすめモデルを解説

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それでは次に、個人的にオススメするスピングルのモデルを紹介します。

超定番の人気モデルもございますし、カジュアルにもビジネスにも使用できるシューズが含まれています。

プロのデザイナーがオススメするモデルなので、ぜひ、これらを中心に検討してみてください!

SP-110

Image Photo by SPINGLE

まずは、「SP-110」。スピングルの中で最も有名なモデルであり、「スピングルと言えばこのモデル」といっても過言ではありません。

カンガルーレザー素材のローカットモデルで、とにかく履き心地が抜群です。

後述の通り、私も所有しているモデルです。歩くと踵からの入りやすさ、土踏まず部分の優しいフィット&サポート間、つま先が地面を抜けるまで、素晴らしい履き心地です。

また、ライニングに通気性が高い&劣化に極めて強い合皮を採用している点や、インソールのクッション性も見逃せません。

スニーカーのクッション性とフィット感、履き心地を満たした珠玉の一足です。

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こちらのモデルはやや甲が低め×足幅がやや細~標準程度に設計されています。

「自分は甲が高めで足幅も広めだ・・・」という方は、公式オンラインストアで、“サイズ感:SP-110より大きめ”と書かれているモデルを中心に選ぶと良いですよ。

SP-1034

Image Photo by SPINGLE

次に、「SP-1034」。同じくローカットの甲がやや低めのモデルですが、「SP-110」と比べると重厚感あるソールになっています。

最大の特徴は、スピングルオリジナルの「RUBEAR(ルベア)NRソール」を採用している点。

「SP-110」と比較してもクッション性が高く、さらに耐久性の高いソールが採用されています。

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スタンスミスなど、“ぼってりした”スニーカーが好きな人向けです。

写真の通りつま先が上がっており、見た目に反して軽快な履き心地です。

SP-6128 

Image Photo by SPINGLE

続いては、「SP-6128 」。スピングルの中でもビジネスライクな見た目のスニーカーで、オンオフ共に使えるホールカットモデルです。

オフィスカジュアル用として、最適なスピングルです。

「SP-110」よりも静かで大人っぽいモデルな上に、甲もやや高めに作られているので、甲高さんにも合いやすいです。

カンガルーレザーではなく、表面が滑らかな牛革を使用し、アッパーを天然ゴムを用いたソールで圧着しています。

アッパーには撥水加工も施されており、バルカナイズ製法により雨水の侵入もしっかりガードしてくれます。

SP-528

Image Photo by SPINGLE

四番目に紹介するのが、「SP-528」というモデル。試してみて、好きな人は好きになる尖ったモデルだと思います。

非常に軽量で、履いていないような感覚に陥るスニーカーです。

まるで「靴下にソールが付いている」ような感覚で、とにかく軽快な履き心地を求める方にピッタリです。

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夏の晴れの日など、サンダルで行くにはやや遠い場所へお出かけするときなどに良いですね。

近所のお散歩にも心強いモデルだと思います。

SPM-469

Image Photo by SPINGLE

最後に、「SPM-469」。スエードに撥水加工を施したサイドゴアブーツで、スピングルらしいフォルムと実用性を兼ね備えた便利な一足です。

「廉価な合皮のレインブーツは蒸れるし嫌だけど、本格的な高級紳士靴を濡らしたくない」という方にちょうどいいと思います。

浸水に強いため、水溜まりもある程度安心です。

普段のオフィスカジュアルに合わせるもよし、雨の日のスーツスタイルと合わせる靴としても有用です。

ライニングが通気性ある合皮&クッション性の高いインソールで、ただのレインブーツよりも蒸れにくいことが特徴です。

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実際にスピングルムーブのスニーカーをレビュー!

それでは実際に所有している、スピングルのスニーカーを実物レビューします。

モデルは先述の通り、有名モデルのSP-110カラーはホワイト一色のものです。

SHOLL
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私物なのでスピングル「ムーブ」時代のスニーカーですが、仕様やサイズ感は現行品と同様です。

(正直、現行品の方が、ロゴが良いなって思っています。)

ちなみに、私のスピングルのジャストサイズはLL(27.5cm)。

私の場合は、人差し指の長いギリシャ型で、踵~人差し指の先端までが27.5cm、親指までが27cm、足幅の一番長い部分が10cm。

スタンスミスで27.5cm、クラークスのデザートブーツやワラビーでUK8.5(US9)、ドクターマーチンでUK9(ちょっと緩い)、大体の英国靴で8.5Fサイズです。購入を検討される場合の参考にしていただけたら幸いです。

全体像はこんな感じ。カンガルーレザーのアッパーが美しいと思います。

白スニーカーは10代20代の若者はもちろんのこと、私のような37歳のおじさんになっても一足あると重宝します。

SP-110は、アウターを着るシーズンはビッグシルエットのコート、夏のトップスはオーバーサイズTなどが似合います。

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ボトムスは、ダボダボなジーンズやパラシュートパンツといった服とよく合うと思います。

つま先が上がっています。これも、先述の「バルカナイズ製法」が成せる技。

スニーカーで、つま先がここまで上がっているメーカーは少ないです。

高品質な革靴もこうなっていますが、歩きやすく躓きにくい作りです。アーチサポートもやや強めで、足と靴の内部に隙間が少ない“ピッタリフィット感覚”です。

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とはいえ、吸湿性もキチンとあります。アッパーやインソールのクオリティも高く、履いていて過度に蒸れるといった感覚はありません。

Image Photo by SPINGLE

SP-110の甲は、普通~やや低め程度。足幅(ウィズ)はEEで標準程度です。

つまり、かなりの甲高幅広さんや偏平足の方でなければ、フィットする確率は高いスニーカーです。

スニーカーなので調整は利きますが、甲が高いという方は先述の通り、別モデルを検討されると良いでしょう。

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スピングルムーブの疑問に答える|店舗やコーデのコツなど解説

スピングルのシューズは、どこで買える?

スピングルの販売店は、こちらから確認できます。東京の店舗が圧倒的に多く、横浜や関西圏、広島、博多、東南アジアに展開しています。

オンライン上では、公式オンラインストアが中心になります。

その他、主力モデルはAmazonや楽天市場の公式ストアでも購入可能です。

ぶっちゃけカッコいい?

「スピングルがカッコいいか」という点に関しては、先述のオススメモデルを中心に良いと思います。

もちろんモデルに依ると思いますが、総じて中級者以上向けのクセになる味のスニーカーです。

バルカナイズ製法とフォルムがカッコいいと感じるのは、ファッションに知見の深い人の価値観ではないでしょうか。

SHOLL
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個人的には、先述のオススメモデル×一色だけのカラーを選ぶことをオススメします。

上質感もあり、全体的に大人の玄人向けシューズブランドだと思います。

かなり高価格帯のスニーカーだけれど価値はある?

Image Photo by SPINGLE

また、スピングルのスニーカーは比較的高額です。

「SP-110」の定価は一足22,000円(税込)と、スニーカーの中ではかなり高級品の部類です。

とはいえ、個人的には価格相応の価値があるブランドだと思っています。

バルカナイズ製法はコストがかかる製法で、人による作業や管理工程が多い昔ながらの底付け方法。それも、伝統というだけでなく、実際に廉価なスニーカーには難しいフィット感や歩行性能を提供してくれます。

さらに、レザーやソール、ディテール面においても、十分満足させてくれる意匠性や作りこみだと感じています。

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もちろん、ブランド知名度だけで選ぶならもっと有名なメーカーはあります。

しかし、ここまで解説してきた内容にグッとくる価値観の方、「あれ、何か気になるかも・・・?」と感じた方であれば、合う可能性は高いと思います。

バルカナイズ製法は「剥がれる」と聞いたけど・・・

また、バルカナイズ製法の靴において稀に聞かれるのが、「ソールがスニーカーから剥がれた」という悩みです。

これに関しては結論、バルカナイズ製法は「底剥がれ」はし難く、一方で「サイドの剥がれ」はややし易いです。

バルカナイズ製法は先述の通り、加硫ゴムを接着剤で仮留めしで圧着する製法。

底剥がれはかなりし難いのですが、ソールの素材自体は接着剤が効きにくい性質があるため、長年履いているとサイドのソールとアッパーの段差部分が剥がれたりする可能性はあります。

とは言え、靴の製法もメリットとデメリットは存在します。

バルカナイズ製法の場合、「底剥がれに強く、造形を突き詰められて軽快なスニーカーにできる一方、サイドの剥がれにはやや弱い」という特性があるということです。

また、足形との相性は重要だと思います。

相性次第で「靴を踏みつけたり、毎日坂道ダッシュを100本やるなど無茶な使い方をしても剥がれない」という人もいれば、「普通に歩いていても剝がれてしまった」という人もいらっしゃいます。

SHOLL
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足形に合ったモデルを選べば、剥がれる可能性はかなり下がると思います。私もそれなりの年数を履いていますが剥がれる気配はありません。

ちなみに、万が一剥がれた場合は公式で修理もしてくれるそうです。

そういったアフターフォローも、日本ブランドらしい配慮ですね。

今回は以上です。

スピングルは、やや玄人向けの国産スニーカーブランド。

超有名なブランドというわけではないかもしれませんが、非常に上質で歩きやすく、生産性よりも人の足を考えられたシューズを提供してくれることは間違いありません。

また、モデルに依って幅広い足形に対応してくれます。

SP-110の場合は甲がやや低め×足幅は普通程度の方によく合うと思いますが、“やや大きめ”と書かれているモデルは甲高さんにも合ってくれるモデルです。

見た目の“靴の作りを分かっているな”感と併せ、機動力や軽快感にもすぐれるので、上質を愛する大人の方にぜひトライしていただければ幸いです。

ぜひ、素敵なスニーカーを愛用してみてください!

おしまい!

(少しでもお役に立てられたなら、SNSに拡散していただけると嬉しいです!)

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1987年生まれ。国内ブランドを経て、伊ラグジュアリーブランドのデザイナーとして4年間勤務。
現在はデザイナーの他、日本の服飾産業を振興するため、マーケティング支援も行っています。
素材の機能性からパターンまで精通し、シンプルかつ素敵な服装の普及に努めています。



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