日本を代表する革靴ブランドのリーガル。価格帯も幅広く、様々な製法や特徴がある靴が販売されています。
また、革靴の中でも、ストレートチップは最も基本となるモデルです。
「まずはストレートチップを購入しよう」と思う人やケースは、非常に多いですよね。
しかし、「リーガルのストレートチップ」は必然的にラインナップが豊富で、一体どのモデルを選べば良いか分からないという方が後を絶ちません。
そこで本日は、ファッションのプロである私しょる(@SHOLLWORKS)が、リーガルのストレートチップにおける定番商品をご紹介します。
それぞれのモデルの特徴やサイズ感、どんな人にオススメできるかも言及しました。
さらに後半では、リーガルの革靴を長持ちさせるケア方法も、初心者に向けて解説しました。
ぜひ、あなたにとって、ピッタリなリーガルのストレートチップ選びにお役立てくださいね。
リーガルの革靴を選ぶ際、まず知っておきたいポイント
まずは、リーガルのストレートチップを購入する際に知っておきたい特徴や違いを紹介します。
まずは、革や足幅、底付けの製法などの違いを押さえた上で、ご自身にピッタリなリーガルに目星を付けてください。
革は「ガラスレザー」か「カーフレザー」か
リーガルの場合、まずアッパー(表革)に採用されている牛革の種類に、大きな特徴があります。
多くのモデルが、
- ガラスレザー・・・牛革に樹脂を塗布して、最初から光沢感を持たせたもの
- カーフレザー・・・仔牛の革を使用した、キメ細かく手入れやエイジングを楽しめるもの
のどちらかとなっており、中でもリーガルは前者のガラスレザーが大半です。
- ガラスレザーの特徴
- ・最初から樹脂が塗布されているので光沢感がある
・傷が付きにくいが、傷が付くと隠しにくい
・雨に強く手入れの手間は少ないが、購入時が革としてのピーク
- カーフレザーの特徴
- ・購入後、手入れを重ねることで徐々に深みや光沢感が増す
・傷が付きやすいが、クリームやワックスで隠していける
・雨や乾燥に弱いが、革靴としての格を感じさせる
機能的で便利だけれど、購入時がピークなのがガラスレザー、革靴の本格さと手入れを楽しめたいならカーフレザーです。
後半に革靴の手入れ方法も簡単に記載しましたが、「手入れの方法にあまり興味がない」「よく分からない」という方は、まずはガラスレザーのモデルから選ぶことをオススメします。
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一方、革靴としての本格さや高級感、楽しみを重視するのであれば、カーフレザーのモデルを選ぶと良いと思います。
一口にカーフレザーと言っても実際はざまざまな種類や特徴がありますが、後述で紹介しているものの中では01DRCDと01ALDEが該当します。
GORE-TEX 233Sと21GL以外はガラスレザーです。
足幅は主に「2E」と「3E」のモデルが展開されている
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また、足幅に関しては主に、「2E」「3E」の2種類がメインで展開されています。
厳密に言えば、親指と小指の付け根の間を通る周囲の長さ(=足囲) の長さをJIS規格によって区分したのがE表記で、
- 「2E」・・・標準的な足囲
- 「3E」・・・やや幅広な足幅(≒足囲が長め)
という指標です。
リーガルの場合、2Eのモデルでも小指あたりに余裕を持たせている靴が多いです。
しかし、様々なスニーカーや学生靴、革靴などを履かれてきて、足がキツイ、痛いという経験が多い方は3Eのモデルを選ぶと良いでしょう。
「セメンテッド製法」「(セミ)マッケイ製法」「グッドイヤー・ウェルテッド製法」の3つを押さえる
また、アッパー(甲革)とソールを合体させる際、どんな製法によって底付けするかによって、靴の特徴も異なります。
代表的なものとしては、「セメンテッド製法」「(セミ)マッケイ製法」「グッドイヤー・ウェルテッド製法」の3つが、リーガルでは採用されています。
それぞれの特徴としては、
セメンテッド製法
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- コストが安く、軽く、ソールの屈曲もしやすい
- 水に強く、雨などで靴の内部が浸水しにくい
- ソール交換は不可/モデルに依っては1回は可能
セメンテッド製法は、一言でいえば「接着剤でくっつける製法」。
コストが安く、ソールの返りも良く、水にも強い製法です。
最大の欠点は、ソールの交換が(ほぼ)できないため、長年の愛用には不向きという点です。
(セミ)マッケイ製法
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- ソールが屈曲しやすく、履き心地が軽い
- 水に弱い、雨などでソールの糸から浸水しやすい
- ソール交換可能回数は1回、せいぜい2回
(セミ)マッケイ製法は、ソールと革の内部をステッチで縫い付ける製法。
シンプルな構造なので軽量で、ソールの返りも良好に仕上がる製法です。
ただし、こちらもソールの交換回数は1回か2回程度。中底にステッチが通るためどうしても壊れやすいのと、底の糸から水が伝わって浸水しやすいという欠点があります。
グッドイヤー・ウェルテッド製法
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- 最初はソールが屈曲しにくく、重量もある
- 水にまあまあ強い
- ソール交換可能回数は1回、せいぜい2回
グッドイヤー・ウェルテッド製法は、紳士靴の本格的な製法。
水に強いことや、あなたの足型に「中物」が変形して履き心地が良くなることが特徴。
一方、購入時は大変です。履きならし時はソールも固く、キツめのサイズを選ぶ傾向にあるため痛い思いをすることもあります。
何回か履いて、自分のものにする感覚の製法です。
ソールも何回か交換できるため、長年履きこなすのに向いています。
リーガルのストレートチップ、定番品を紹介!それぞれの特徴&おすすめはどれ?
お待たせしました。
それでは、リーガルのストレートチップにおける定番商品をご紹介します。
それぞれのモデルの価格や特徴を解説するとともに、全モデルを所有or試着したことのある私が、【高級感】【軽量性】【耐水性】を☆評価で付けてみました。
811RAL(定価28,600円)
Amazonより引用
- 参考価格
- 28,600円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・リーガルの大定番モデル
・ガラスレザー/2E/セミマッケイ製法
・「最初のリーガル」にピッタリ高級感: (2.8 / 5) 軽さ: (3.5 / 5) 耐水性: (2.8 / 5)
まずは、811RALをご紹介。
リーガルのストレートチップの中で売上No.1の大定番モデルです。
結論、あなたがリーガルの中で最もスタンダートなモデルを探している場合、この811RALを選べばOKです。
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アッパーはリーガルお得意のガラスレザー。
革に樹脂でコーティングされており、最初からツヤ感があります。
毎日のブラッシングだけで簡単に光るため、忙しい人や革靴の手入れ方法がよく分からないという方にも最適です。
Amazonより引用
底付けはセミマッケイ製法。
軽量&ソールの返りも良く、合成ラバーで滑りにくい点も強みです。
就活生から社会人になって初めての革靴、という方にもおすすめのモデルです。
リーガルのストレートチップの中でも、靴の長さも中庸的でスタンダードです。
甲周りはややフィットする一方、足幅がゆったりした設計になっている点も、リーガルらしさを体現しています。
31TR(定価25,300円)
Amazonより引用
- 参考価格
- 25,300円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・傷が目立ちにくいことに特化したモデル
・ガラスレザー(+スクラッチタフレザー)/2E/セミマッケイ製法
・細身の方にもピッタリ高級感: (2.5 / 5) 軽さ: (3.5 / 5) 耐水性: (2.8 / 5)
31TRは、傷の付きにくさや目立ちにくさに特化したストレートチップ。
こちらの31TRは、「革靴の手入れはしないけれど、清潔感がないとは思われたくない」という人にピッタリです。
正直、多くの方にとっては、先述の811Rの方がオススメです。しかし、革靴の手入れなんてしないことが分かっている方は、こちらを選ぶ方が「賢い」と思います。
Amazonより引用
擦り傷が付きやすいつま先と&踵部分の革に、軟質樹脂を配合したコーティングがされています。
柔らかな復元力で、ちょっとした傷なら埋まって隠れていく面白い素材です。
高級感はやや劣るものの、811Rと同じくセミマッケイ製法で軽め&ソールの返りが良いです。
GORE-TEX 233S(定価28,600円)(特におすすめ)
Amazonより引用
- 参考価格
- 28,600円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・ゴアテックス採用の全天候モデル
・スムースレザー(+撥水加工)/2E/セメンテッド製法
・カップインソール採用で足をソフトに包み込む高級感: (2.8 / 5) 軽さ: (3.5 / 5) 耐水性: (5.0 / 5)
全天候型のモデルを探している方は、こちらのGORE-TEX 233Sがオススメです。
多くのリーガルがガラスレザーであるのに対し、(GORE-TEXを採用しているため)ソフトなスムースレザーのままという点も特徴。
「手入れもするし、樹脂の光沢感よりもレザーの質感が残っている方が良い」という方にも良いモデルです。
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ゴアテックスとは、「メンブレン」という内部に微細な孔(あな)を無数に持つ、薄い膜のような素材を指します。
1インチ四方の GORE‑TEX メンブレンには水滴の20,000分の1という非常に小さな孔が約90億個あり、水滴を通さずに空気だけを通します。
素材に貼り合わせることで、「水は通さず湿気を逃がす」という特徴を持たせることが可能です。
Amazonより引用
また、ゴアテックスといっても晴れの日に履いてもおかしくない、全天候に対応した見た目をしています。
加えて、
- セメンテッド製法で軽量
- 吸湿速乾性に優れたクールマックスのカップインソール
- 硬質EVA素材によって踵もしっかりホールド
という、機能性もてんこ盛りです。
機能性の高さを感じながら、ブラッシングとクリームで手入れをして長く付き合いたい1足です。
私が2万円台のリーガルでストレートチップを選ぶとすれば、この233Sを買います。
KENFORD KB48KS(定価18,700円)
Amazonより引用
- 参考価格
- 18,700円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・兄弟ブランドによる高コスパ靴
・ガラスレザー/3E/セメンテッド製法
・3Eにパッと見えない、スタイリッシュなつま先高級感: (2.3 / 5) 軽さ: (3.8 / 5) 耐水性: (3.8 / 5)
KB48KSは、リーガルの兄弟ブランド、KENFORDのストレートチップ。
こちらのモデルは、
- 学生さん/就活生/社会人なりたての20代
- 予算はそこまで潤沢にあるわけではないけれど、コスパの高いストレートチップを探している方
- 足幅が広く2Eではきついという方
という人にオススメです。
この価格で銀付き革、そして日本製という驚異的な靴です。
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3Eの幅広設計ながら、一見ぽってり感のないシルエット。
また、幅広なだけでなく甲も高めに設計されています。
さまざまな靴を履いてきたけれど、「足幅が狭い&甲も当たって痛い」という方に試していただきたい1足です。
Amazon限定モデル(定価25,300円)
Amazonより引用
- 参考価格
- 25,300円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・Amazon限定の痒いところに手が届くモデル
・ガラスレザー/3E/セメンテッド製法
・高耐久な合成ソールで滑りにくい高級感: (2.8 / 5) 軽さ: (3.6 / 5) 耐水性: (3.8 / 5)
続いては、Amazon限定のモデルをご紹介。
こちらのモデルの特徴としては、
- 3E設計で幅広
- ガラスレザー&セメンテッド製法
- ソールは233Sと同じ
といった点。
ゴアテックス採用ではないけれど、「ガラスレザーで手入れが簡単&価格も安め、3Eで幅広さんにピッタリ」という、痒い所に手が届くモデルです。
Amazonより引用
233Sと比べても、見た目が定番のストレートである点も見逃せません。
3Eラストで足入れゆったり、つま先は細身のラウンドトウ。サイズも28cmまであります。
ガラスレザー×セメンテッド製法×合成ソールなので、雨にも強いです。
幅広さんが定番モデルを探すなら、このAmazon限定モデルは大いにアリですよ。
21GL(定価29,700円)
Amazonより引用
- 参考価格
- 29,700円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・2024年の新作、全天候型シューズ
・「アースグリップソール」採用で滑りにくい
・コレクテッドグレインレザー/2E/セメンテッド製法高級感: (3.0 / 5) 軽さ: (2.8 / 5) 耐水性: (4.5 / 5)
21GLは、2024年秋の新作シューズ。
定番というわけではありませんが、非常に面白いモデルであるためピックアップしてみました。
Amazonより引用
このモデル最大の特徴は、新型の「アースグリップソール」を採用している点。
アースグリップソール
リーガルが岡山にある「日進ゴム株式会社」と協業し、開発した新型ソール。雨に濡れた路面に強い「V」パターンと、積雪や凍結路面に効果のある「ハニカム」パターンを組み合わせ、全天候で滑りにくいを実現している。
さらに、セメンテッド製法で底付けされているため、アッパーとソールの隙間からも雨雪が染み込みにくいことも特筆事項です。
雪国在住の方や、エスカレーターや大理石のタイルで転びやすい方にもオススメのモデルです。
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私も実際に試着しましたが、
- とにかくグリップ力がすごい
- 木型はリーガルらしい甲のフィット感&2Eながら足周りの広さ
- ライニング(靴の内部)にスポンジがあって足当たりが優しい
でした。
少し重いですが、履き心地は悪くありません。
ちなみに、アッパーの「コレクテッドグレインレザー」とは、革を鞣す際に銀面をサンドペーパーで削り、顔料系の塗料や樹脂等で表面を均質に仕上げた革のこと。
肉で言うと加工肉のようなもので、ウインナーを想像すると近いかもしれません。
315R(定価34,100円)(特におすすめ)
Amazonより引用
- 参考価格
- 34,100円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・リーガルの上位モデルに属する本格靴
・ガラスレザー/2E/グッドイヤー・ウェルテッド製法
・ロングノーズ&高めのヒールでスタイリッシュな印象もある高級感: (3.5 / 5) 軽さ: (3.0 / 5) 耐水性: (3.0 / 5)
リーガルらしさを残しつつ、革靴の本格派にオススメなのが315Rというモデル。
グッドイヤー・ウェルテッド製法で底付けした、重厚感と耐久性がありつつもエレガントさも兼ね備えたモデルです。
ヒールは約32mm、リーガルの他モデルと比べて約5mm高め。ノーズも長く、履くとスタイリッシュな印象を与えてくれます。
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また、315Rには、見た目が全く同じモデルである25ARというモデル(写真右)も用意されています。
315Rと25ARの違いとしては、
- 315Rはガラスレザー
- 25ARはガラスレザー+つま先&踵の一部にスクラッチタフレザー
を、それぞれアッパーに採用している点。
つま先を傷つけやすい人や、手入れをあまりしない人は25ARをオススメします。
Amazonより引用
ソールも高耐久なラバーソールを採用しており、滑りにくいです。
セメンテッド製法やセミマッケイ製法のリーガルよりは多少重めですが、高級感/耐久性/耐水性のバランスが良いモデルたちです。
ソール交換も複数回可能。長く付き合える名モデルです。
01DRCD(定価46,200円)
Amazonより引用
- 参考価格
- 46,200円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・カーフレザー/2E/グッドイヤー・ウェルテッド製法
・ソールもレザーソールを採用
・革の手入れし甲斐もある本格的な高級紳士靴高級感: (4.0 / 5) 軽さ: (3.0 / 5) 耐水性: (2.5 / 5)
リーガルの高級なストレートチップといえば、やはり01DRCDでしょう。
2013年春に発売されて以来、高級感がありながらコスパの高さから「これしか履かない」という人も多いモデルです。
価格に関わらず日本製が多いリーガルの中でも、一部のモデルにしか許されない「岩手製靴株式会社(リーガルの子会社)」の自社工場で製造されています。
リーガルで「4万円台の靴」というと、驚かれる方も多いと思います。
しかし、4万円台でこのクオリティを実現できているのは素直にすごいと思います。
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アッパーの革質はきめ細かく、凹凸が少ない個体が用いられています。
同価格帯の革靴と比べても、非常に優秀な部類だと思います。ケアすると映える良い革だと思います。
また、ソールのコバ前方にかけて「ヤハズコバ」という独特の面取りがされた形状も、このモデルやシリーズを語るに欠かせない特徴です。
こちらの木型も、リーガルの中ではオーソドックスかつ中庸的な2Eのもの。
さらに、内側と外側でくるぶしの位置が異なり、荷重にも気を使った一足に仕上げられています。
Amazonより引用
リーガルには珍しいレザーソールも採用されています。
合成ソールと比べると慣れない内は滑りやすいですが、革靴ならではの“感覚”を味わえるのもファッションの醍醐味だと思います。
初めての高級紳士靴にもピッタリの高コスパモデルです。
ちなみに、ソール裏には”The finest grade made from selected material of leather outsole and manufactured by Goodyear-welted in Japan”と書かれています。
01ALDE(定価55,000円)
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- 参考価格
- 55,000円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・リーガルの最高峰モデル
・カーフレザー/2E/グッドイヤー・ウェルテッド製法
・購入は一部店舗のみ、オンライン販売なし高級感: (4.5 / 5) 軽さ: (3.0 / 5) 耐水性: (2.6 / 5)
最後に、2021年に誕生した上級ライン、「マスターリーガル」から01ALDEをご紹介。
マスターリーガルは、リーガルの日本上陸60周年(元々、リーガルはアメリカのブランドです)を記念して誕生したライン。
01DRなどと同じく岩手製靴株式会社が製造を手掛けており、通常のリーガルとは一線を画す高級感が特徴です。
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アッパーには、仏デュプイ社のカーフレザーを使用。
細かく正確なステッチワークや随所の丁寧さが、日本の革靴ブランドが手掛ける高級靴を体現しています。
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ソールの踏まずとヒール部分が、赤く塗られているのも特徴。
機能的な意味はありませんが、高級感を感じさせる仕様になっています。
また、出し縫いのステッチが隠される伏せ縫いもエレガントな仕様。ここも他のグッドイヤー・ウェルテッド製法/マッケイ製法のリーガルとは異なる点です。
マスターリーガルはオンラインでは販売していません。
取り扱い店舗はこちらから検索できますよ。
最後に|リーガルのストレートチップはどう「手入れ」すればいい?
リーガルのストレートチップはいずれも、安い買い物ではないと思います。
折角手に入れたなら、なるべく綺麗に、長年履きたいですよね。
最後に、全くの革靴初心者さん向けに、リーガルを含めた革靴のちょっとしたお手入れ方法をお伝えします。
汚れ落とし用のブラシはマスト
結論、上記の動画に登場したリーガルのシューケアセットでお手入れすれば、一通りは手入れができます。
リーガルはケアグッズも豊富なので揃いますし、M.モゥブレイやコロニルといった他ブランドでも(同じ役目を果たすものであれば)構いません。
もちろん、最初はどのケア用品がどんな役割を果たすのか分かりにくいと思うので、セット買いが分かりやすい&失敗しにくいと思います。
しかし、中には忙しくて、ご自身でケアするのが難しいという方もいらっしゃると思います。
そんな方でも、せめて週1でブラッシングできるだけでも、靴の見栄えは変わります。
普段の埃や汚れを掻き出すだけでも、印象はかなり変わりますよ。
ガラスレザーの傷も、クリームは有効
また、動画にあったガラスレザー用の補色クリームはこちらです。
廉価な商品ですが、靴の色に合ったものが1個あれば十分だと思います。
あるいは、ガラスレザーの傷や擦れに関しては、M・モゥブレイの「コードバンクリーム レノベーター」も効果的です。
(本来の用途は異なるのですが)補色力が高くツヤも出るため、ガラスレザーのお手入れにもピッタリです。
容量も多く、ガラスレザー以外の靴や革製品にも使えるため、こちらの方が使い勝手が良いかもしれません。
履きシワを伸ばすことは重要、シューツリーもあった方が良い
あとは、少し値は張りますが、シューツリーは絶対に持っておいた方が良いです。
革靴はシワができるところから乾燥し、ひび割れが発生しやすい部分です。
そのため、その部分をキチンと伸ばした上でブラシを掛けたり、保湿をして綺麗にしてあげることはとても重要です。
ちなみに、革靴の手入れをする際も、シューキーパーは入れた方が良いです。
シワ部分が曲がったままだと上手くブラッシングやクリームが入らないので、ケアの意味が半減してしまいます。
というわけで、今回はリーガルのストレートチップにおける定番モデルを中心に紹介してきました。
ぜひ、解説した内容と予算と合わせて、検討材料にしていただければ幸いです。
おしまい!
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