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SHOLL(しょる)
皆さまこんにちは。“SHOLLWORKS”運営者のSHOLL(しょる)と申します。

1987年、山梨県甲府市生まれ。国内デザイナーズブランドを経て、ファッションコングロマリットのブランドでデザイナー職を経験。

現在は東京都在住、ブランディングとマーケティングを涵養させる活動も行っています。
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クラークス オリジナルズ「ワラビーデー 2025」開催!世界が愛した一足の物語、特別フィルム『WORN BY THE WORLD』でユーモラスに紐解く

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時代を超えて愛されるフットウェアのアイコン、Clarks Originals(クラークス オリジナルズ)の「ワラビー」

その誕生から半世紀以上を経た今も、世界中の人々を魅了し続けています。

この度、その普遍的な魅力を改めて称えるイベント「Wallabee Day 2025」が、2025年4月26日(土)に開催されました。

1968年に誕生したワラビーは、そのシンプルでありながら他に類を見ない独特のモカシンシルエットと、足を優しく包み込むような快適な履き心地で、瞬く間に多くのファンを獲得しました。

今回の「Wallabee Day 2025」は、「WORN BY THE WORLD(世界に愛されるワラビー)」をテーマに掲げ、ワラビーがどのようにして世界中の多様なカルチャーシーンに受け入れられ、愛されてきたのかを紹介するイベントでした。

単なる製品の記念日ではなく、ひとつのカルチャーアイコンのために特別な「デー」を設けるという事実は、ワラビーがファッションアイテムを超えた存在であることを示唆しています。

目次

「単なる靴」を超えて:ワラビーが駆け抜けたグローバルカルチャーの旅路

ワラビーの物語は、1968年の誕生から始まります。その成功の根底にあるのは、流行に左右されないミニマルなデザインと卓越した快適性です。

しかし、ワラビーを真のアイコンたらしめているのは、特定のスタイルやシーンに限定されることなく、世界中の様々なカルチャーと深く結びついてきた歴史にあります。

英国のフットボールカルチャーにおけるテラススタイルの一部として、あるいはジャマイカの活気あふれるダンスホールシーンで、さらには東京・原宿の先鋭的なストリートファッション、そしてヒップホップアーティストのアルバムジャケットに至るまで、ワラビーは驚くほど多様な背景を持つコミュニティに自然に溶け込んできました。

これほど異なる文化圏で同時に支持されたという事実は、ワラビーのデザインが持つ普遍的な魅力と、履く人によって自由に解釈される「余白」を持っていることの証明です。

そのシンプルさが、かえって多様なスタイルを受け入れるキャンバスとなり、それぞれのカルチャーにおける独自の意味合いを帯びることを可能にしクラークスがました。

クラークスがこれらの繋がりを前面に出すことは、単に人気をアピールするだけでないと考えます。

ワラビーが持つ歴史的な重みと、サブカルチャーにおける「本物」としての価値を、現代のファンに向けて再確認させる戦略的な意図も感じさせます。

JFK空港での勘違いから世界的な物語へ:『WORN BY THE WORLD』のユーモラスな着想源

「Wallabee Day 2025」の中心となる特別フィルム『WORN BY THE WORLD』

そのインスピレーションの源泉は、1971年にニューヨークのJFK空港で実際に起こった、実にユニークでユーモラスなエピソードにあります。

当時、クラークスから送られた4,176足ものワラビーシューズが、なんと税関職員によってオーストラリアなどに生息する動物の「ワラビー」と勘違いされてしまったのです。

この史実に基づき制作されたフィルムは、当時の混乱をコミカルに描き出しながら、この“勘違い”を逆手に取っています。

創造性とユーモアを交え、結果的に世界中へと渡っていったワラビーが、いかに多様な人々によって自由なスタイルで履きこなされ、愛されてきたかをチャーミングなブランドストーリーとして昇華させる姿勢は、クラークスの自信と遊び心をうかがわせます。

単なる製品輸送のエピソードが、奇しくも「Wallabee」という名前と共に記憶に残り、その靴が物理的に世界へ広がる(JFK到着)様子と、概念的に世界中で履かれる(WORN BY THE WORLD)様子の両方を象徴する物語へと転換されている点は、非常に巧みなストーリーテリングでもあります。

フィルムが「自由なスタイル」を強調することは、ワラビーを履く人々の個性や自己表現を称賛し、ブランドを画一的でない、個性を尊重する価値観と結びつけています。

さらに、このイベントに合わせて、ワラビーが持つカルチャー的価値に焦点を当てた限定コレクションも展開されます。

フィルムで語られる物語と連動し、ワラビーの豊かな歴史と文化的な繋がりを形にしたアイテムが登場することは、ワラビーの普遍的な魅力と、世界中のファンとの深い絆を祝福するための試みです。

また、フィルムの公開場所としてInstagramが選ばれたことは、文化的な訴求と新たなファン層の開拓という、商業的な展開を両立させる狙いが見て取れます。

クラークスジャパン株式会社とワラビーの展望

クラークスジャパンは、このイベントを通じて、ワラビーの魅力を新たな世代にも伝え、新規ファン層を獲得することも重要な目標として掲げています。

これは、ブランドの伝統を大切にする既存のファンとの絆を深めつつ、未来に向けてブランドのファンベースを拡大していこうとする、バランスの取れた戦略でもあります。

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本当に良い、ブランドを。

SHOLLWORKSは、プロの目線からファッションに関する情報と価値観をお届けします。

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1987年生まれ。国内ブランドを経て、伊ラグジュアリーブランドのデザイナーとして4年間勤務。
現在はデザイナーの他、日本の服飾産業を振興するため、マーケティング支援も行っています。
素材の機能性からパターンまで精通し、シンプルかつ素敵な服装の普及に努めています。



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