こんにちは、しょる(@SHOLLWORKS)です。本日は、YOOX(ユークス)という、ハイブランドがリーズナブルに購入できるオンラインストアについてご紹介します。
YOOXは、2000年創業のグローバルオンラインストア。
イタリアのブランドを中心に、なんと10,000以上のブランドをセール価格で購入可能なショップです。
日本でも2000年代の早い時期から存在しており、「知ってる人は知っている」存在です。
プロのファッションデザイナーである私も、学生の頃からよく利用してきたオンラインストアです。
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一方、YOOXは日本語対応してはいるものの、イタリアのオンラインストアだからこそ若干、日本語が不自然に感じられるかもしれません。
利用される方にとっても、
安いけれど大丈夫?そもそも本物なの?
届いて気に入らなかったら返品しても大丈夫?
と思う方も大勢いらっしゃると思います。
Image Photo by YOOX
結論、
- YOOXの商品は本物です(稀にB品もあります)
- 安い理由はシーズンオフの商品だから
- 返品は基本的に可能(購入前に記載アリ)
です。
加えて、YOOXについてもう少し具体的な詳細についても書かせていただきました。
YOOXは上手く使うと、本当にお得に買い物ができるショップです。
不安を払拭するためにも、ぜひ最後までお読みいただけたら嬉しいです!
YOOX(ユークス)とは?特徴や強みを解説
元リシュモングループのオンラインストア
YOOXは元々、「リシュモン(Richemont)」傘下のオンラインストアでした(現在はグループ企業の一員ではあるものの、支配株主のない状態になっています)。
ちなみに、(日本ではYOOXが有名ですが)グローバルではYNAP(YOOX NET-A-PORTE)という企業名で通っています。
特に、イタリアや英国では非常に知名度の高い企業です。
ミラノのYOOXと、ロンドンのNET-A-PORTE(ネッタポルテ)という企業が2015年に合併したことで、頭文字を取ったYNAP(ワイナップ)となりました。
10,000ブランド以上の商品が充実
YOOXの特徴として、
- 10,000ブランド以上の商品をセール価格で購入可能
- 年に数回、非常にお得なYOOXセールを実施
- 特にイタリア(を拠点とする)ブランドに強い
といったものが挙げられます。
YOOXで取り扱っているハイブランドをざっと挙げるだけでも、
などなど。
これらがほんの一部という点からも、YOOXの規模の大きさが伺えます。
(YOOX単体で、年間3,000億円レベルの売上規模だそうです)
【ちなみに】リシュモンなどの「コングロマリット」って何??
ちなみに、コングロマリットとは一般的に、企業が吸収合併を繰り返して出来上がった巨大グループ企業のこと。
ファッション界も1990年代頃からコングロマリット化が進み、いくつかの世界的企業が誕生しました。
厳密には、同業種の企業同士によるグループを「コングロマリット」とは定義しません。
しかし、ファッション業界の場合はグループ内でノウハウや人事を共有&連動させることで、経営の進化や効率化を図ってきました。
主なラグジュアリーコングロマリットに関しては、
LVMH(ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー)
ルイヴィトン/クリスチャンディオール/ジバンシィ/セリーヌ/ロエベ/ケンゾー/ベルルッティ/ロロピアーナ/ピナレロ/など
リシュモン
カルティエ/クロエ/ダンヒル/モンブラン/ピアジェ/ランゲ&ゾーネ/ヴァシュロン・コンスタンタン/ヴァンクリーフ&アーペル/ジャガー・ルクルト/など
ケリング(旧グッチグループ)
グッチ/バレンシアガ/YSL/ボッテガ・ヴェネタ/ブリオーニ/ブシュロン/リチャード・ジノリ/など
の、3つが挙げられます。
その他にもPVH(カルバンクライン、トミーヒルフィガー)やエルメス、プラダグループ、OTB(ディーゼル、マルジェラ、ジルサンダー、マルニなど)も、巨大なファッション企業として有名です。
中でもリシュモンは、
- 時計・宝飾品領域
- オンライン領域
に、強みがあります。
時計マニアの方にとってリシュモンは語るに欠かせない企業ですが、オンライン領域においても、YOOXを傘下とすることで業界をリードしてきました。
ちなみに、グループ内外の多くのハイブランドのホームページも、実はYOOXが作っていたりします。
まさに、ファッション界のオンラインリテールを先駆けてきたオンラインストアです。
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結論、YOOXに偽物はない
YOOXの商品は定価と比べ、“ちょい安”から“大幅安”まであります。価格が不自然で「偽物ではないか?」と思われる方もいらっしゃるようです。
しかし結論、YOOXで取り扱っている商品は紛れもなく本物です。
オフシーズン商品の流通から仕入れルート、検品までに至るまで、その辺のブランド取り扱い店と比べても非常に徹底しています。
先述の通りリシュモンは「カルティエ」や「クロエ」といったトップブランドを保有する、世界二位のラグジュアリーコングロマリット。
偽物を販売したら、売上面でも信用面でも、自分たちの企業に大ダメージを与えてしまうため、かなり徹底しています。
オンライン販売がメジャーではなかった当初は、返品時に偽物とすり替える詐欺グループがいたことは事実です。
そのため、「YOOXは偽物を取り扱っている」という風評は、そのときに生まれたものかもしれません。
各社のオンラインストアもそういった対応に悩まされてきましたが、今ではブランド側もマイクロチップなど“あの手この手”で対策できています。
先述の仕入れルートや返品時の検品と併せて、現在は正規店同様のレベルで安心してOKです。
YOOXが安いのは「シーズンオフ」商品だから
そして、YOOXが安いのは「シーズン外商品だから」という理由です。
その上、YOOXにはセール価格で提供しつつ、「社会的な意義」も提供しているという側面にも言及させてください。
ファッション界で「最もブランド力ある生産国」はイタリアです。
だからこそ、イタリア製品は正規のルートではない商品が闇組織(つまりマフィア)の手に渡って資金源になる可能性がある、という社会的問題も抱えています。
これは、イタリアというよりもファッション業界全体の問題でもあります。
ブランドの場合、経営効率の観点から多くの製品において自社工場を持っておらず、下請け工場に委託生産(OEM)を行っています。
しかし、「仕事を与える側である有名ブランド」と「下請の工場」とでは、どうしても「力関係」が生じてしまうことがあります。
そのような力関係が、ときに「工場が作った納品分が何らかの理由でブランド側に買ってもらえず、工場側が在庫を抱えてしまうという事態」を生んでしまいます。
つまり、
- ブランド側が、製造を委託する工場に商品を作らせる(OEM生産)
- 余剰在庫品を買い取らなかった場合、在庫をどうにか処分しなければならない
- 結果、反社会的勢力に余剰在庫を売りつけてしまうファクトリーが現れてしまい、「本物が作った本物ではない商品」が出回ってしまう
といった悪循環が生まれてしまいました。
コピーブランド商品は、今でも国際的な問題となっています。
その中でも、このルートの商品は一層厄介です。
もしかすると、皆さんも「店員でも違いのわからないスーパーコピーブランド品」というのを耳にしたことがあるかもしれません。
つまり、中にはこういった力関係が産んだ“見分けが付くわけがない偽物”も存在するのです。
ブランド側としても下請けとの関係など、イメージの問題から告白することが難しい「闇の部分」となっていました。
そして、YOOXなどの存在意義は、単に消費者にブランド品を格安で届けるだけではなく、このような社会的問題の是正にもあります。
正規でない販売ルートや「スーパーコピー品」が出回ることは、ブランドにとっては論外です。
しかし、ブランドが価格を維持するために大量廃棄をすることもまた、環境問題として企業の責任を果たせなくなるのが今の価値観です。
だからこそ、(YOOXに売ることも全くダメージがないわけではないものの)たとえ格安だとしても「キチンとしたルートへ売ること」で、“社会的責任を果てしている”というイメージを確立できます。
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疑問に答える|YOOX(ユークス)は新品?届くまでの日数など
多くは新品だが、一部プレオウンドも
YOOXの商品は、基本的に「新品」ではあるものの、中にはブティックなどに陳列されていた展示品なども含まれます。
また、B品(使用には問題ないものの、ちょっと縫製が雑だったりする製品)なども存在します。
アウトレットモールの商品と同様と考えれば良いかもしれません。
私もYOOXをこれまで何十回と利用しましたが、シャツの箱にシール跡があったり、「試着して返品されたかな?」という感じがするものはありました。
一方、明らかに「これは不良品だろ!」というレベルのものは1回しかありません。
過度に神経質な方は店頭&定価で購入することをオススメします。
しかし、外れだらけとも思わないというのが私の所感です。
また、近年はかなり前のシーズン(ものによっては20年くらい前のものもあります)であったり、完全にプレオウンド(比較的状態の良好な中古品)の取り扱いもあります。
そういった商品の場合、キチンと「ヴィンテージコレクション」との旨が書かれているので、「いきなりボロボロの中古品が送られてきた!」ということはありません。
いずれにせよ、「新シーズンのものを常に追い求めたい!」という方向けではなく、過去作品も楽しめる方向けのプラットフォームと言えます。
基本的に返品可能(一部返品不可品は商品ページに記載)
Image Photo by YOOX
YOOXの商品は、基本的に30日以内であれば交換・返品可能です。
商品が届けられたとき、底にヤマト運輸の着払い伝票が入っているため、返品する際は、同封された伝票に送り元情報を記入して返送します。
注意点としては主に、
- 着払い伝票は「ヤマト運輸」のみ可能
- 商品の「YOOXタグ」を切り取らないこと
- 手元に届いたときと同じ状態であること
の3点。
これらが満たされていない場合、受け取ってもらえないことがあるようです。
詳しくはこちらに返品についての記載があるので、ご参照ください。
YOOXの決済方法&手元に届くまでの日数【どのくらいかかる?】
YOOXの決済方法は、
- クレジットカード(デビットカード)
- 代金引換
のいずれかが可能です。
どうしてもイタリアの企業ですので、PayPayなど日本のキャッシュレス決済には対応していません。
また、代引きは手数料が掛かるので、カードを作ってお買い物をするのがオススメです。
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Image Photo by YOOX
YOOXの注文から配達までに要する日数は、
です。
オンラインストアには「平均4~6営業日」と書いてありますが、イタリアからの空港便+国内のヤマト運輸で来るものは、それ以上要することもあります。
逆に、日本の倉庫にある商品の場合、もっと早く来ることもあります。
Amazonのように、ある程度の“売れ筋”は、国内の倉庫に確保されていることが予想されます。
「この商品は国内にあって、あの商品はイタリアから来る!」という見分ける方法はないと思います。いずれにせよ「今日頼んで明日来る」というものではありません。気長に待ちましょう。
YOOXはセール期間がお得!お得なクーポンやPBも
年に4回+不定期(複数回)で、お得なセールを開催!
YOOXのセールは「いついつ!セールをやりますよ!」という明確な法則性はありません。
15年くらいYOOXを利用していますが、本当にありません。
とはいえ、正確なスケジュール感こそ掴みにくいものの、YOOXは最低でも年4回はセールを行います。
- 3月の半期に一度セール
- 5~6月の春夏セール
- 9月の半期に一度セール
- 10~11月の秋冬セール
具体的な時期は社会情勢や在庫状況で大きく変わってしまうため、「具体的に何月何日」ということが本当に難しいのです。
AmazonのようにCMでセール時期を告知するわけでもありません。
また、上記以外にも年に何回か不定期セールを行います。
例えば、年によってハロウィンセールをやったり、ニューイヤープロモーションをやったり。
とにかく、セールのタイミングを逃さないためには、こまめに覗くしかありません。
とはいえ、YOOXは元々がセール価格。
魅力的な商品はなくなるのも早いので、どうしても気になるものがある方は、早めの確保が良いと思います。
ニュースレタークーポンやLINE登録、誕生日クーポンも充実している
また、YOOXの場合、最初の登録時やLINEの登録時、あとは誕生月などに使えるお得なクーポンも配布しています。
セール価格から更に15%OFFなどで購入できるため、登録はしておいた方が良いですよ。
ちなみに「8 by YOOX(オット バイ ユークス)」はオリジナルブランド
Image Photo by YOOX
ちなみに、YOOXはオリジナルの「8 by YOOX」というブランドを、メンズ・レディース共に展開しています(8と書いてイタリア語で「オット」と読みます)。
見た目は普通の服が多いのですが、数千円~2万円程度で買える服としては良い作りの服を提供しています。
ちなみに、上記写真のシャツは、8,500円の82%オフ➡1,500円でした。ここまでくると、もはやGUより安いですね。
その他、まだまだすごい割引率のブランドが沢山あるので、気になった方はぜひ、YOOXを覗いてみてください。
特に、イタリア系ハイブランドが好きな方は常時要チェックです!
おしまい!
\ ハイブランドをセール価格で購入するなら/
ブランド品の買取について詳しく説明しているブログです。
もし、ブランド品を持っているけれど、「やっぱりもう身につけたくないな・・・」と感じた人は、売ってしまうのがオススメです。
ブランドによっては、高値で売れる買取業者も多いです。高く売れる買取業者も紹介しているので、不要なものがある場合はぜひ参考にしてみてください。