・プロのデザイナーが日傘を3年比較しながら使って分かった、オススメの仕様を解説
・携帯性重視なら晴雨兼用×折り畳みが◎、ただしハンドルやシャフトの形状に注意
・そこまで普及していないジャンルだが、その中で定番となっているブランドをご紹介
こんにちは、しょる(@SHOLLWORKS)です。本日はメンズの日傘について、オススメの選び方&定番ブランドを紹介します。
日傘はレディースのみならず、今やメンズにとっても必需品。ジェンダーレスという話題を超えて、酷暑対策として非常に有用です。さらに、「シミ」「シワ」「たるみ」といった”老化原因の8割は紫外線によるもの”という研究データもあります。
全く紫外線を浴びないのも健康的とは言えないかもしれませんが、無策で夏の日差しの下を歩く行為は確実に浴びすぎです。あなたの将来のためにも、夏の炎天下は日傘を差して歩きましょう。
また、まだまだ有名ブランドなどが揃っていないジャンルだからこそ、選び方に悩まれる方が多いと思います。
そこで、実際に3年ほど何本か使用してみて、「こういう日傘が良いよ!」という経験もお伝えします。
日傘を差すと、驚くほど酷暑を涼しく過ごせます。「自分はメンズだし…」という価値観はもう古いですよ!
【おしゃれ】メンズの日傘、おすすめの選び方!遮光級やUVカット率も解説
まずは、メンズ用の日傘選びに対して、3年間あれこれと使用してみた立場からオススメの仕様を解説します。
基本は折り畳み傘、必要に応じて長傘併用
楽天市場より引用
まずは、メンズの日傘での中心は折り畳みタイプになると思います。何よりも「必要以上にモノを持って歩きたくない」という方にとって、携帯性は重要ではないでしょうか。
特に、真夏のお出かけの際、常に持つものが増えるというのは避けたいもの。また、メンズの日傘は多くが晴雨兼用にはなっているので、雨が強い日でない限りは鞄に忍ばせておけるようなタイプが便利だと思います。
この記事を読まれている方は「駅のホームでゴルフの素振り」のような昭和ムーブとは無縁の方達だと思います。基本的には鞄に忍ばせるスタイルが◎ですよ。
ただし、しっかりとしたカバー範囲や、大切に長年使いたいなどの状況ならば別。あるいは、明らかに天気が悪い日や諸々の状況次第では、長傘の方が良い場合もあると思います。
ベストは状況に合わせて兼用だと思います。気軽に試したければ、まずは後述で紹介しているブランドの中から廉価な折りたたみをお試しで買ってみると良いですよ。
UVカット100or 99.9%以上を選ぶ
UVカット率とは読んで字の如く、紫外線(ウルトラバイオレット:UV)をカットする力のこと。光そのものを遮る力ではなく、(JIS規格の方法で測定された)光に含まれる紫外線を防御する力を指します。
日傘の場合、内側にポリウレタンコーティングなどがされていることでUVをカットしています。また、「UVカット100」という表記は、現在は国内第三者検査機関にて認証済の商品に与えられる認定のこと。
「UVカット100」と「99.9%以上」とされている商品との違いは、概ね第三者検査機関にて認証を得ている商品か否か。いずれにせよ、紫外線量をほぼ0にするという点には違いありません。極論、どちらかの表記であればOKです。
遮光は「1級」を選ぶ
楽天市場より引用
さらに、商品説明欄に「遮光1級」と書かれたものを選ぶこともマストです。遮光とは、読んで字の如く光を遮る強さのこと。
近年は、UVカットに加えて「遮光率」も日傘の機能性を図る重要な指標。光を遮ることで、暑さを防ぐ役割があります。
JUST CURTAIN より引用
「遮光カーテン」といったワードは聞き慣れている方も多いと思いますが、1級とそれ以外では光の遮る力に雲泥の差があるため、必ず一級のものを選びましょう。
ちなみに、
- 遮光1級・・・遮光率99.99%以上(100%)
- 遮光2級・・・遮光率99.80%~99.99%未満
- 遮光3級・・・遮光率99.40%~99.80%未満
という違いがあります。
数値だけ聞くと大差ないように思えますが、上記画像の通り強い光は通すレベルなので、日傘を差して防御したいときほど光を通してしまいます。
光が通れば自然と紫外線も通しやすくなる傾向にありますが、何より快適度に直結します。夏を涼しく過ごすためにも、「遮光一級」は日傘選びに欠かせない要素ですよ。
色は?→裏がコーティングされていればほぼ影響なし
Wpc. 公式HPより引用
「日傘の色」に関しては、裏のUVカットコーティングが黒であれば表側は何色でも構いません。
太陽から降り注ぐ紫外線は地面から一定量跳ね返ってくるため、日傘の内側は紫外線を吸収する黒色であることは重要です。
しかし、裏側がコーティングされて日差しを通さない構造である限り、日傘の表側はほとんど影響しません。日傘の外側は、お好きな色や柄でOKですよ。
T型ハンドル&シャフトの根元が細いものはイマイチ
個人的な経験から、メンズの日傘では
- あまり小さすぎるもの(〜使用時全長50センチ)
- ハンドルがT型のもの
- グリップとシャフトの接合部分が細いもの
は、オススメしづらい商品。
メンズは総じて体格が大きめなので、使用時に全長が50センチ程度のものだと小さすぎます。顔や身体など、日焼けしたくない部分をカバーしきれない可能性があります。
目安としては、開いた際の全長が60センチ前後のもの。あまり大きすぎても重量や携帯性に劣ってしまうため、バランスの良い数値がこのくらいです。
また、ハンドルやシャフトの太さも重要事項。日光や紫外線を通さない=一切の通気性をシャットアウトしているため、遮光力の高い折りたたみの日傘は総じて強風に弱いです。
しかし、コスト重視で丈夫に作られていない商品も多く、ちょっとした風で平気で曲がるようなものも販売されています。
「完全遮光」「UVカット率100%」だけならば、Amazonや楽天市場で2,000円前後で購入可能です。しかし、そういったブランドの多くはオススメできません。
「メンズの日傘」というジャンルがそこまで普及していないのもあるのでしょうが…。そういった状況になりにくいブランドを、後述で紹介します。
メンズの日傘おすすめブランド|ここから選べば間違いなし
それでは次に、(メンズの)日傘における、ある程度の知名度を獲得しているブランドをご紹介。今回は、主に日本のブランドから選んでみました。
ぜひ、お気に入りのブランドを見つけて、暑い夏を乗り切ってくださいね!
Wpc.(ワールドパーティーカンパニー)
Wpc. 公式HPより引用
Wpc.(ワールドパーティーカンパニー)はメンズ・レディースともに日傘の大定番になりつつあるブランド。3,000円台〜1万円弱まで価格帯も広く、気軽にトライできる点が魅力。
特に、定番モデルのIZAは、折り畳みの晴雨兼用傘として有名。「いざ男の日傘」というキャッチコピーは、社会の価値観を変えてくれそうですね。
ちょっとしたギフトにもピッタリで、Amazonや楽天でも気軽に購入できる入手性も◎。
KIZAWA(キザワ)
楽天市場より引用
KIZAWA(キザワ)は軽量性がウリの日傘ブランド。何を隠そう、私も愛用している日傘です。
傘の骨に金属だけではなく、カーボンファイバーを使用していることが特徴。非常に軽量&ワンプッシュで傘が開くため携帯性が最高です。
価格も3,000円台と手頃。さらに、完全遮光&撥水5級(最高ランク)と、晴雨兼用として申し分ない性能です。
芦屋ロサブラン
楽天市場より引用
芦屋ロサブランは、レディースで有名な日傘ブランド。私の妻も愛用しており、伊勢丹でポップアップストアも展開するなど一定の知名度を誇ります。
レディースが中心のブランドですが、シンプルでユニセックスなラインも展開。その他、扇子や帽子、カットソーなどトータルで日焼け対策が可能な展開もしていることが特徴。
メンズも使える本格的な長傘はサイズ感も申し分なし。折り畳み傘はハンドルが竹製で高級感があります。ペア使いよし、プレゼントにも良しです。
a.s.s.a(エーエスエスエー)
楽天市場より引用
a.s.s.a(エーエスエスエー)は、1951年創業の株式会社アセント(旧:株式会社多田商店)が立ち上げたブランド。
元々は戦前から洋傘の製造を行っていた、歴史ある大阪の企業です。少人数の企業とは思えない公式HPの作り込みなど、個人的にも注目している企業です。
廉価ながら「遮光100」の高コスパぶり。公式HPからもレディース中心のブランドであることが伺えますが、Amazonや楽天などではメンズ用(ユニセックス用)の傘を展開しています。
クラシコ(CLASSICO Umbrella Collections)
楽天市場より引用
クラシコ(CLASSICO Umbrella Collections)は、メンズの日傘でもインパクトのある一本を求めている方に最適。
メンズの日傘はどうしても無地×濃色が多い中、ストライプや一松柄なども選べます。ディテール面も優秀で、ハンドルが竹製など高級感も申し分なし。
和装などともよく合う傘が展開されているので、夏の浴衣スタイルとも相性抜群。
小宮商店
小宮商店 公式HPより引用
最後に小宮商店。1930年の老舗である小宮商店は、職人芸が光る山梨の傘ブランド。
基本的には傘の中でもかなりの高級ブランドです。高いもので3万円ほどのモデルがありますが、“Daily Use”ラインという数千円で販売されているリーズナブルなものも。
定番の無地の他にも、独特の表情を浮かべる生地感を楽しむモデルから柄物やレースまで展開されています。レディースへのプレゼントとしても良いですね。
終わりに|メンズ用日傘を鞄に忍ばせて、日本の酷暑を快適に乗り切ろう
今回は以上です。
日傘は間違いなく差した方が良いです。私自身、日本に帰国してから、夏の都心の日差しが殺人的に強力であることを実感しました。
肌老化の原因の大半が日焼けと言われていることからも、日傘で紫外線からご自身を上手く守り、少しでも涼しく夏を快適に過ごしてくださいね!
おしまい!
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