フランスのアウトドアブランド「ミレー(MILLET)」から4月に発売された、「インセクトバリヤー ビッグ Tシャツ ショートスリーブ」を購入してみました。
なんでも、「インセクト(虫)に対してバリヤーを張る技術」が導入されているとのことです。
防虫Tシャツはいくつかのメーカーが展開していますが、その機能性や全体的な着心地が気になったため、実際に購入してみました。
ちなみに、私はキャンプやトレッキングはしません。
しかし、タウンユースできるファッション性を持ちつつも、ストーリーあるブランドの商品は気になります。
今回は、タウンユースオンリーでも付加価値を感じられるのかどうか。また、ファッションとして買う価値を感じられるのかを、レビューしてみようと思います。
果たして、ミレーの「インセクトバリヤー ビッグ Tシャツ ショートスリーブ」の実力やいかに。
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そもそも、ミレーの「インセクトバリヤー」技術とは
Image Photo by MILLET
ミレー(MILLET)は、1921年に創業したフランスのアウトドアブランド。
元々はトートバッグを生産していましたが、1930年台から登山用のバックパックを開発し、これがミレーをアウトドアにおけるトップブランドのひとつへと成長させる原動力となりました。
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そんなミレーが2024年4月に発表した「インセクトバリヤー」技術とは、いったいどのようなものでしょうか。
まずは、機能的な価値を掘り下げてみようと思います。
虫が忌避する、安全性の高い防虫素材
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インセクトバリヤー技術はその名の通り、虫を寄せ付けにくい防虫機能を備えたもの。
虫にとって接触忌避剤となる「ペルメトリン」を後加工した素材を指します。
ペルメトリンは、天然の忌避剤の成分と類似した構造で、蚊はもちろん、ノミやシラミ、ダニといった生き物も嫌がる成分です。
また、ペルメトリンは肌への安全性も高いことが特徴です。
日本ではヒト用医薬品として認可されていないものの、世界の広い地域で疥癬(かいせん/ヒゼンダニの寄生による皮膚病)の治療薬にも使用される成分です。
虫よけスプレーも、服を着ている部分まではなかなか掛けられないもの。
そんなとき、インセクトバリヤーTシャツと併用することで、より高い虫よけ機能を期待できそうです。
防虫・吸水速乾性を備え、洗濯耐久性も◎
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さらに、今回のインセクトバリヤーシリーズにおいては、洗濯を繰り返しても落ちにくいことも特徴です。
それでいて、生地肌もポリエステル100%の生地ながら繊細な天然繊維感すら感じられます。
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生地そのものが非常に軽く、触るとサラサラ、すこしシャリっとするような感覚です。
アウトドアブランドらしい速乾性と吸水性、清涼感を提供してくれます。
一方、ポリエステル100の生地における懸念点として、ニオイやすいという点が挙げられます。この点に関しても、インセクトバリヤーTシャツは、衿裏と脇下に抗菌消臭のデオドラントテープを配することで対応しています。
今回の「インセクトバリヤービッグ Tシャツ ショートスリーブ」に関しては、ニットTシャツ的な生地です。
普通の綿素材によるTシャツより伸びないですが、かといって着心地が損なわれない程度の塩梅です。
中にインナーTシャツを着るもよし、若干透け感がある程度で一枚で着ても大丈夫(白以外)といった具合です。
UPF20で紫外線を遮蔽可能
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さらに、ミレーのインセクトバリヤーTシャツは、UPF20の紫外線カット機能も搭載されています。
UPFとは、繊維試料が紫外線を遮蔽する指標。
素肌のまま20分程度で肌が赤くなる紫外線量を基準とし、UPF値を掛けた時間分だけ日焼けの原因となる紫外線をカットするということです。
UPF20のインセクトバリヤーTシャツの場合、20×20分、つまり400分間まで同程度肌が赤くなる(=日焼けする)のを防ぐという意味です。
夏の日に一枚で出る際、都市部のアスファルトの照り返しでも紫外線は反射して浴びてしまいます。
「ベトベトするから全身日焼け止めを塗らない」というような方でも、紫外線で肌がボロボロになることは望まないと思いますが、そんな場合にUPF値のある服を着るのは良いと思います。
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実際にインセクトバリヤービッグTシャツを購入してみた
実際に購入した、ミレーの「インセクトバリヤー ビッグ Tシャツ ショートスリーブ」がこちら。
私はブランドロゴ付きの服を基本着ないので、今回も無地を選びました。
一言でいえば、夏を快適に過ごすための防虫・吸水速乾性を備えつつ、十分タウンユースも可能なファッション性あるTシャツでした。
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シルエットは公式HPの写真通り、ジャストサイズとオーバーサイズの間といった程度。
私(181㎝72kg)でMサイズ(EUROサイズ、JPサイズL相当)をチョイスして、「きもちオーバーサイズ」といった塩梅でした。
EUROサイズなので、基本的にはJPサイズと比べてワンサイズほど大きめです。
しかし、「めっちゃオーバーサイズだ!」というほど大きめでもありません。
メンズの場合でがっつりオーバーサイズが良いという方は、EUROサイズ表記であることを気にしないのも手です。
ユニクロの無地Tシャツで選ぶサイズと、同じものを選んでも良いかもしれません。
ちなみに、ユニセックス商品ということでXXSサイズ~XLサイズまでの6サイズ展開。
レディースの方は、XXS~Sくらいまでが中心になると思います。
裏返した脇部分。白い部分が、先述した抗菌消臭のデオドラントテープです。
伸び止めにもなっているので、長持ちすると思います。
基本的には無地Tシャツですが、裾の端にはミレーのロゴが。
目立たないので、私でも気になりません。
実際に着てみた(着てもらった)感想
おそらく、多くの読者にとって最も気になる点は「本当に虫除け効果があるのか」という点だと思います。
この点に関しては、私は虫に不思議なくらい刺されないため、妻に何回か着てもらいました。
(まだ時期も時期なので、虫がいるかも怪しいのですが)妻はいつも、私の分まで虫に刺されます。
真夏は日焼け止めに虫除けスプレーといった盤石の体制で出掛けるのですが、それでもそれなりに刺されているレベルです。
実際に着てもらって、近所の買い物やお散歩、街までお出かけなどを3回ほどしてみたところ、今のところは腕など刺されていません。
あくまで数回のお出かけであるため確実とは言えないものの、それよりも軽くてサラッとしていて、普通に夏の半袖Tシャツとして良いとのこと。
オーバーサイズTシャツとして、個性も出せる
ミレーのインセクトバリヤーTシャツにおける「その他の特徴」として、
- オーバーサイズTシャツとして、全体的なサイズ感やバランスも◎
- エアリズムコットンとは違う質感で差異化も可能
といった点も挙げられます。
オーバーサイズTシャツとしてクセがなく、かと言って、あるようでない見た目です。
例えば、ユニクロのエアリズムコットンオーバーサイズTシャツとは見た目が全く異なります。
この点は、街行く人と「ユニ被り」を恐れながら、酷暑に対してやむなくTシャツ一枚で出掛ける、といった選択を強いられずに済みます。
「ユニ被りやユニバレしても問題ないし、紫外線対策も気にしない!」という方は、ユニクロのエアリズムコットンオーバーサイズTでも良いと思います。
ただ、サラッとした上質さや、虫に対する機能的な差はありそうです。
もちろん、ユニセックスのオーバーサイズTシャツだからこそ、ユニセックス使いやペアルックもあり。
多少高めではあるものの、ブランド力や機能性、シンプルな中での個性としてのファッション性のバランスが良いと感じました。
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【ちなみに】ロゴあり/なしや半袖長袖など選べる
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ちなみに、ミレーは速乾性の高いTシャツや、同じくインセクトバリヤー機能を持ったカットソーを多数展開しています。
写真のようなMロゴ付きの「インセクト バリヤー M ロゴ Tシャツ ショート スリーブ」や、
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ジャストサイズの「インセクト バリヤー M ロゴ Tシャツ ロング スリーブ」もあります。
こちらの方が、虫に対するバリヤー力は高そうです。
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ユニセックスのオーバーサイズだけでなく、レディース用の「【ウィメンズ】インセクト バリヤー M ロゴ Tシャツ ショート スリーブ」もあります。
ユニセックスをペア使いするもよし、ロゴ付きのものをウィメンズ/ユニセックスでペア買いするも良しですね。
まとめ|ミレーのインセクトバリヤーTシャツは、こんな人におすすめ
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まとめると、ミレーのインセクトバリヤーTシャツは、
- 虫除け効果や紫外線対策をしたい
- 無地×オーバーサイズTシャツの中でも個性を出したい
- 機能性&ブランド力による所有欲を両方満たしたい
という方に最適と思いました。
もちろん、インセクトバリヤーTシャツシリーズは本来、アウトドアの使用に耐えるもの。
バーベキューやキャンプにもピッタリなTシャツではないでしょうか。
価格はそこそこします。しかし、シティユースしやすく、個性的でありつつ、そして機能的です。
さらに、今回購入した「インセクトバリヤービッグ Tシャツ ショートスリーブ」の場合、オーバーサイズで体型を選ばず、ブランドアピールも控えめです
そんな「あるようでないTシャツ」の存在価値は大きいと思います。
違いを見せつける夏の一枚として保有するのはオススメだと感じました。
あなたも一緒に、バリヤー張りませんか!
おしまい!
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