コサブロウ(kosaburou)という、三重県・いなべ市にあるTシャツブランドをご存知でしょうか。
メイド・イン・ジャパンかつ高品質なカットソーをつくる、知る人ぞ知るメーカーです。
それも、いわゆるブランド物が騙る「高品質」とは一線を画す、“超最高品質”。ブランドとして前に出始めた、本当に良さがわかる人に愛用されるブランドです。
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中でも、コサブロウの人気商品は、ヘビーウェイトの“100年”Tシャツ。
“100年”Tシャツはその名の通り、“100年着られるTシャツ”との思いを込めて名付けられたカットソー。最高級の超長綿原糸を「ゼロトルク製法」で編み上げて生地にした、「超高耐久・超高品質」な一枚です。
数々のブランドTシャツを見てきた私でも、コサブロウのTシャツは“完全に別格”です。
一生物と謳われるものは多く存在します。しかし、「100年着られるかもしれないし着たい」と思えるTシャツに出会えたのは、今のところコサブロウのものだけです。
今回は、究極のTシャツを提供するコサブロウの服に込められたフィロソフィーと、実際に私が所有するコサブロウのTシャツを紹介します。
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コサブロウというメーカーと“100年”Tシャツ
まず、コサブロウ(kosaburou)というブランドについて、お話させていただければと思います。
三重県・いなべ市のニットメーカー
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コサブロウ(kosaburou)は、三重県・いなべ市にある「有限会社近藤ソゥイング」が展開するブランド。
藤原岳の麓に構える近藤ソゥイングは1987年、サンプル専門の縫製工場として創業しました。
そんなルーツを持つことから、現在も少数精鋭の縫製職人が、一つの製品の仕上げまで担当しているそうです。
しかし、サンプルメーカーの場合、ビスポークのスーツ同様に1人の職人が手掛けることがほとんど。
これは、全ての部分の制作に高い技量が必要な上、全体のバランス感覚まで求められます。
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そんなコサブロウ(近藤ソゥイング)は、「絶対品質宣言」を社是とした商品作りを行っています。
「B品ゼロ」を宣言し、最高級の生地を考え抜かれたパターンと緻密な縫製によって、一枚の服に仕立て上げる。
これは提携先のメーカーに対しても、コサブロウを購入するユーザーに対しても同様です。
近藤ソゥイングは、「本物のMADE IN JAPANを世に知らしめたい」という思いを抱く企業。
そこから生まれた徹底したものづくりは、パートナー企業に対しても、消費者に対しても、恐ろしいほど“隙のない”カットソーを提供しています。
コサブロウが目指すカットソーとは
コサブロウが目指すカットソーとは、本当の意味で普遍的なものを作ること。
「タイムレスなもの」という宣伝文句は昨今、決して珍しいものではありません。しかし、コサブロウのそれは本気度と本格度において、一線を画しています。
本当の普遍性とは、例えばTシャツの「ちょっと着たら飽きられたりするもの」「洗濯を繰り返すと、よれたりするもの」であってはならないということです。
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普遍的なTシャツとは、洗濯するたびに易々と弱くなるような生地であってはなりません。
かといって、着心地が悪く、身体に馴染まないものであってもならない。
コサブロウのTシャツは、一般的なデニムと同レベルの重さがある12ozの綿生地を使用しています。当然、手に取ってみるとずしりと重いのですが、着てみると肩にストンと乗る感覚です。
生地の編み方による心地よい肌触りとパターンによって、不思議と動きにくくならず重さも感じない。
本当に、「不思議なカットソー」に仕上がっています。
「ゼロトルク製法」による、究極のカットソー地
そんなコサブロウのカットソーは、「ゼロトルク製法」という、普通のブランドではまず採用できない製法が採用されています。
「ゼロトルク製法」は、エップヤーン有限会社が商標登録している製法。
ざっくりと説明すると、原毛を糸にする際に掛かるトルクを安定的に落ち着けることで、極めてゆがみが少ない布へと編み上げる製法です。
原毛を糸するために撚り合わせる際、自然とトルク(つまりねじれ)が発生します。
そのトルクが強すぎても弱すぎても、糸を編んでニット生地にする際、布に掛かる力が布全体を変形させます。
皆さんもTシャツの洗濯を繰り返すと、左右どちらかが歪んで非対称になり、キレイに畳めなくなったりする経験があるかもしれません。
また、服飾学生さんなどは、「布が歪んでいる」というワードを聞くと思います。
原因は経(たて)糸に対して緯(よこ)糸が垂直に交差していないことですが、この原因は巻いたり畳んだりすることで変形するなど、いくつか考えられます。
その中でも、そもそも糸のトルクが強すぎたり、逆に弱すぎたりすることが原因となるものが存在します。
こうなると、地の目を整えて縫い合わせても、経年とともに型崩れする原因にもなります。
いずれにせよ、「ゼロトルク製法」による布は、極めて糸が安定した状態で敷き詰められ、そして極限まで生地の目を詰められます。
結果として、長年着用しても極めて型崩れしにくく、布が“ゆがむ”隙間も非常に少なく、さらにふっくらとした糸の肌触りを提供してくれます。
私たちは、このブランドは「◯◯の超長綿を使用」という点に注目しがちです。実際、光沢感や肌ざわりに優れたものが多いことは間違いありません。
しかし、ブランド綿を糸にし、そして布にしたとき。そこに差が生まれるということを考える消費者は極めて少ないのです。
そして、ゼロトルク製法のような、布にする際まで考え抜かれた“ブランド生地”は非常に少ないと言えます。
結果として、「買ったときの肌触りは良かったけれど、着てみるとすぐボロくなった」とか「洗濯を繰り返したら縮んだり歪んできた」とか、そういった感想になるのです。
そして、究極の綿糸を、究極の布へと編み上げる
そして、コサブロウのTシャツは、先述の「ゼロトルク製法」と極めて上質な綿糸を採用することで、
- 見た目の上質感
- 着心地
- 長年着られる耐久性
の3点を全て満たす、究極のTシャツを誕生させています。
生地に関しては、
- ペルー産超長綿を撚り合わせた30番手の三子糸で編み立てた、極限まで度目を詰めつつも柔らかな天竺
- 毛羽が出にくいことで知られるアメリカ産の「サンホーキン長綿」を撚り合わせた糸を、尾州で編み立てた天竺
といったものを用いています。
コサブロウのTシャツは、ただ、「高品質」と言っているわけではない。そして、「高級品」であることを、これ以上ない説得力で私たちに語りかけてくれます。まさしく、100年着られることを目指した、隙のないカットソーです。
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コサブロウのTシャツを実物紹介
それでは、私が所有するコサブロウのTシャツを紹介します。
私が所有しているモデルは、HEAVY-WEIGHT BIG POCKET TEE。オーバーサイズの胸ポケット付きTシャツです。
こちらのモデルも「12oz(オンス)」の綿生地を採用しています。ちなみに、ユニクロのセルビッジジーンズが13.5oz、夏用のジーンズが10〜11oz程度。Tシャツとして、どのくらい地厚かがお分かりいただけると思います。
181cm/72kgの私で3(XLサイズ)を選んでいます。価格は19,800円(税込)です。
とてつもなく肌触りが良いです。
触るとしとっとした皮膚を包み込む感触で、ざらざら感はありません。
先述の通り、ペルー産の超長綿をゼロトルク製法で編み上げ、極限まで糸を敷き詰めた“隙のない”生地ならでは。
首周り部分。地厚の生地であるため、首周りがビヨンビヨンにもなりません。
しかも、首裏の伸び止めも、とてつもなく丁寧に縫い付けられています。
ちなみに、“100年”Tシャツのスタンダードモデルは、首回りに6列のステッチが掛けられています。
ビッグポケットTの名の通り、胸ポケットが付いています。
個人的には、ドレスシャツはポケットなし一択です。しかし、Tシャツはポケットありも好みです。
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こちらもその名の通り、オーバーサイズシルエットになっていますす。
結構大きめですが、汗はよく吸い、風は通りやすいです。
実際に着てみると、夏をかなり快適に過ごせます。
ちなみに、Tシャツを一枚購入するだけで、専用の袋やカタログも付属していました。
こんな付属品が付いてくるTシャツ、そうそうお目に掛かれません。
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コサブロウ(kosaburou)のTシャツに関する疑問に答える
購入手段は?公式オンラインか「ふるさと納税」
コサブロウのTシャツは、公式オンラインストアでの購入が中心になると思います。
とは言え、最近は各地の百貨店でポップアップを行っているため、チャンスがあれば足を運べます。
その他、ふるさと納税「さとふる」にて、いなべ市の返礼品として受け取ることが可能です。
こちらを利用するのも良いと思います。
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サイズの選び方は?
先述にて紹介した“オーバーサイズT”ではないモデルにおいても、全体的にコサブロウのサイズはやや大きめです。
とはいえ、基本的にメンズはユニクロの無地Tシャツと同じサイズを選べば良いと思います。
普通の“100年”Tシャツの場合、私(181cm/72kg)で2(Lサイズ)で僅かにオーバーサイズ感があります。オーバーサイズTシャツは3(XLサイズ)か4(XXLサイズ)の二択ですが、3で程よくオーバーサイズと感じました。
長く着るためのアフターケアは可能?
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さらに、コサブロウのTシャツは、補修や後染めなどのアフターサービスにも対応しています。
例えば、黒いカットソーであれば、愛用しながら色抜けを楽しむことが可能。
そして、「落ちすぎてきた」と感じたら、提携工場である山勝染工株式会社という名古屋の老舗へ依頼してくれます。
時を共にしながら、いつも着られる相棒。まさに“100年”着ることを目標とした体制で、Tシャツを愛用する人と歩んでくれます。
ちなみに、白を黒に染めてもらうことも可能です。縫製糸もポリエステルに綿糸を巻いたものなので、ステッチまで綺麗に染め直すことができます。
終わりに|究極のメイド・イン・ジャパン×無地Tシャツがここにある
今回は以上です。
無地Tシャツはファッションの基本。
最も価格が安い服の一つですし、日本の長い夏を乗り切るために多く保有し、着まわしている方も多い服です。
そのような中、コサブロウは決して有名ブランドというわけではありません。
それにも関わらず、一枚2万円弱、それも、白と黒の2色展開のみという、シンプルな展開でTシャツを販売しています。
しかし、100や200などでは到底足りない数のブランドTシャツを見て、手に取り着てきた私からしても、コサブロウのTシャツは圧倒的です。
シンプルで究極的。もし、「手持ちのTシャツブランドを一つにしなければならない」というのであれば、間違いなく、迷わずコサブロウを残します。
そのくらい、圧倒的なTシャツブランドであることは間違いありません。
実物に触れたとき、この2万円の無地Tシャツは、きっとお買い得だったと思うでしょう。
あなたも私と一緒に、最高のTシャツを着ませんか。
おしまい!
(少しでもお役に立てられたなら、SNSに拡散していただけると嬉しいです!)
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