こんにちは、しょる(@SHOLLWORKS)です。世間では新卒の就職活動が始まったばかりの時期ですよね。
そして、この記事を読んでくださる就活生の皆様の大半は、リクルートスーツ選びに困っているのではないでしょうか。
最低でも二着は必要だし、どこで買おう・・・
折角だから就活後も無駄にしたくないなあ・・・
そもそもリクルートスーツって何やねん!普通のスーツと何が違うの?
などと、思われている方も多いですよね。
でも大丈夫。トップブランドのデザインチームでデザイナーを勤めていた私が、就活生の皆様のリクルートスーツにおける、本当に必要な対応策をお教えします。
ちなみに、今は企業で役員もやっていて人事面接をすることもあるため、ただの「クリエイターのうわ言」でもありません。
皆さんを面接する立場でもあるため、その点まで含めてご安心ください。
先に結論を述べておくと、普通の「リクルートスーツ」は社会人になったら基本使えません。
見た目は通常のビジネススーツと同じですが、全く高級感や耐久性のない“安物”だからです。
よって、
- 社会人になってからも使えるスーツを購入する
- 「レンタル0円」でお得に済ませる
- 面接だけ必要な人は、いっそレンタルでOK
のいずれかを強く推奨します。実際の具体案まで解説させていただきましたので、ぜひご覧ください。
そもそも、リクルートスーツとは?ビジネススーツと何が違う?
具体的にどんなスーツを買うかを話をする前に、まずは「リクルートスーツとは」についてお話します。
リクルートスーツは日本独自のジャンル、「一億総中流」「同調圧力」による産物
リクルートスーツは1970年代後半、大学生協と大手百貨店の「伊勢丹」がタッグを組んで販売したことが切欠です。
当時は、日本が高度経済成長によって国民の大半が(ある程度)豊かになった時代でした。
他の大手百貨店や、「洋服の青山」などの量販店も「リクルートスーツ」の流れに同調したことで、安定して販売数を確保できる、現在のような仕組みが生まれました。
換言するなら、リクルートスーツは、日本人の「一億総中流」「同調圧力的な国民性」から生まれたジャンルです。
「安定的供給源としてスーツを買わせよう」「必要なものだとして習慣的な文化を作ろう」という“空気づくり”によって誕生したのがリクルートスーツです。
そもそも、リクルートスーツは日本独自のスーツです。スーツ発祥の国と言われる英国はもちろん、イタリアやアメリカといったスーツの中心国には存在しません。
私が「リクルートスーツ文化」に反対しているように思われるかもしれませんが、ハッキリ言ってその通りです。
日本独自の習慣であること自体は悪とは思いませんが、1年ポッキリしか使えないゴ〇ミを買わされていることに、皆さんもっと怒った方が良いですよ。
リクルートスーツとビジネススーツとの違いは?
リクルートスーツとビジネススーツの違いを端的に述べると、
- リクルートスーツは黒無地で、個性を目立たせないようにしている
- 価格が抑えられているため、生地の品質と耐久性が低い
- ビジネススーツは無地の他に、ストライプや柄など種類が豊富
の3点が挙げられます。
基本的な見た目は、リクルートスーツと普通のスーツに違いはありません。
1点目に関してはもちろん、ビジネススーツにも濃色無地のものは存在します。濃紺無地、濃灰無地のスーツは「ダークスーツ」といって、主に“お堅い”仕事や会議、冠婚葬祭でも着られるスーツです。
特に濃紺無地のスーツは、ビジネスも含めた「スーツの主役」と言って良い色。
欧や米では、就任式やサミットなどの重要なイベントに出席する首脳は「黒に近い濃紺のスーツ」を着ることが慣例となっています。
「え!じゃあ、リクルートスーツはダークスーツとして使えるじゃん!」と思われるかもしれません。
しかし、半分正解で半分不正解・・・というか、使うべきではありません。
というのも、「ダークスーツ」を着るべきシチュエーションは本来、良い生地や仕立てのスーツで臨むべき場面ばかり。だからこそ、出来の良くないリクルートスーツで臨むことは適切とは言えません。
例えば、五つ星レストランで「すき家の牛丼」や「ビッグマック」が出てきたらおかしいですよね。それらも美味しいことは間違いありません。しかし、出てくる場所は選ぶべきですし、装いにも同じことが言えます。
「スーツなんてみな同じじゃん!」と思う方も多いかもしれません。
どうしても違いが分からない、あるいは価値を見出せないのであれば、それもあなたの個性だから否定はしません。しかし、見る人が見れば分かるくらいの差はあります。
少なくとも、意識的にせよ無意識にせよ、リクルートスーツをダークスーツとして使用することで、得をするということはないと思います。
リクルートスーツを就職後も使っていたらおかしい?→おかしい
リクルートスーツをビジネススーツとして使用するのは無理ではないのですが、オススメはできません。
これは、
- 数年使用すると、関節部分がテカって汚らしくなる
- どうしても学生感が抜けきらない印象を与える
といった理由が挙げられます。
リクルートスーツのほとんどは、ポリエステルやポリエステル混を中心とした素材でできています。
そのため、リクルートスーツは着用していく内に化学繊維が摩擦で潰れてしまい、見た目が悪くなります。
清潔感がなくなり、顔は若いのに服装はヨレている、そんな印象を与えてしまいます。よって、リクルートスーツは長年、大切に着られるものではありません。
じゃあ、具体的にどうすればいい?リクルートスーツとの賢い付き合い方!
というわけで、「じゃあ、実際にどうすれば良いのか?」という話。
結論、スーツを購入するなら
です。
というわけで、「リクルート使いできるビジネススーツ」の紹介と、その他、お得にレンタルで済ます選択肢も用意しました。
ご自身の価値観や状況に、最も合いそうと思うものを選んでください。
リクルートスーツとして「も」使える良いスーツを選ぶ
個人的にオススメできるのが、カシヤマ(KASHIYAMA)のスーツ。学割プランならなんと22,000円~(税込)という価格でトライできます。
カシヤマは都市部に多くの店舗を抱えるセミオーダー専用のブランド。詳細は上記記事でも紹介していますが、来店予約をした上で生地などを自由に選ぶことが可能です。
ひょっとすると、いきなりオーダーというのは不安に思われるかもしれません。しかし、カシヤマは学割プランを用意しているだけあって、皆さんと同じような就活生を多数相手にしています。
あなたが学生さんでほとんどスーツを着たことがなくても、店員さんが丁寧にオススメを教えてくれるため、安心してスーツを作れますよ。
そして、濃紺無地の生地でスーツを作れば、もちろんリクルートスーツとしても、ビジネス使いとしても◎です。
スーツにとって最も重要なことは、サイズが身体に合っていること。だからこそ、セミオーダーは多くの人にとって、非常に有用な選択肢になります。
作りも確実にユニクロのスーツよりも良いため、多くの方にオススメできます。
\ オーダースーツの作成はこちらから/
リクルートスーツは「0円就活」で無料レンタルができる!
リクルートスーツをわざわざ購入するのは、あまり賢い選択とは言えません。
とはいえ、いきなりスーツを購入することを躊躇われる方への選択肢が、「0円就活」というサービスへの登録です(公式HPはこちらから)。
こちらの「0円就活」はLINEで「友だち登録」をすると、
- 面接交通費無料
- スーツレンタル無料
- 人気美容室利用無料
という特典が受けられます。
実際にはバッグや靴、ネクタイやシャツまで必要ですから完全に無料とはいきません。しかし、一番高いスーツ代が浮くだけでも助かります。
ちなみにリクルートスーツの“レンタル0円”は、全国の提携している「洋服の青山」か「ザ・スーツカンパニー」で可能とのこと。スーツだけでなく美容室利用が無料なのも、ありがたいですよね。
レンタルって有料のことを指すのでは・・・と思いますが、細かいことは良いんですよ。“大人女子”と一緒です。多分。
ピンポイントでの使用なら、楽天のレンタルショップを利用するのも手
あるいは、就職後にスーツを必要としない方は全部レンタルで済ませるのも手です。
工業/商業高校の方など面接が「一回だけ」という方には特にオススメの選択肢です。
上のリンクからジャンプしていただくと、スーツだけでなくシャツやバッグ、靴までトータルでのセットで用意してくれます。サイズ展開も豊富な上、レディースはスカートとパンツを選ぶことが可能。メンズは結ばないネクタイもあります。
注意点としては、あまり何度も利用してしまうと高額になってしまうこと。また、見た目が良いスーツとは言えません。
しかし、面接日が連続していたり、数回くらいまでの使用であれば買うよりも安く済みますよ。
終わりに|プロの目から見ても「無駄ジャンル」は存在する
今回は以上です。
まとめると、
- リクルートスーツは「スペック不足」/わざわざ買うのはオススメしない
- どうせならKASHIYAMAなど、社会人になってからも使えるスーツの方が費用対効果が高い
- 買わないなら「0円就活」で無料レンタルか、楽天市場のレンタルセットがオススメ
です。
人一倍、服装に造詣の深い私からみても、普通の「リクルートスーツ」に投資するのはハッキリと“無駄”です。
仮に、私が今、就活生になったとしても絶対に「リクルートスーツ」と呼ばれるものは選びません。断言します。
だからこそ、いきなり社会人になっても使えるスーツにすることをオススメします。
どの道、濃紺無地のスーツは基本なので、社会人になっても一着は欲しいスーツですからね!
また、さまざまなサービスにおいてレンタルのシェアが増えてきた昨今。服もまた、必ずしも買わなくてはならないものではなくなりました。
本当に必要かどうか、レンタルでも良いかどうかを見極めた上で、選択できると良いですよね。
最後まで読んでいただいた皆様の就活が、上手くいきますように。
おしまい!
(少しでもお役に立てられたなら、SNSに拡散していただけると嬉しいです!)