・イタリアのスーツに定評ある21ブランドを厳選
・ブランド解説や、どんな人向けか&おすすめ度も掲載
・イタリアスーツの特徴やスタイルも解説
こんにちは、しょる(@SHOLLWORKS)です。今回は、イタリアのスーツブランドを21ブランドを一挙に紹介する回です。
また、後半部分では、イタリア式のスーツの特徴&スタイルについても解説しました。合わせるべきネクタイやシャツなども記載したため、ぜひ参考にしてください。
個人的にも、好きなスーツブランドが多い注目のイタリア編。それでは早速いきましょう!
イタリアのスーツブランド21選|プロ視点、特徴やスタイルも解説
アットリーニ(Cesare Attolini)
Image Photo by ISETAN MENS
- 参考価格
- 814,000円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・イタリア製で最高のスーツブランド
・モノだけでなく、歴史への貢献度なども選ぶ基準にしている
・予算に糸目は付けないで、最高に触れたいレア度: (4.8 / 5) クオリティ: (4.8 / 5) おすすめ度: (4.8 / 5)
チェザレアットリーニ(Cesare Attolini)は1930年創業。
最高品質のハンドメイドスーツを手掛けるサルトにして、「ナポリ仕立て」の生みの親でもあるブランドです。
「バルカポケット」や「マニカカミーチャ(雨降らし袖)」といったナポリ特有のディティールは、創業者ヴィンチェンツォ・アットリーニが考案したディテールです。
既製服でも並のビスポークを凌駕する作り&極端に扱いにくい素材のモデルも少ないため、極めてオススメ度の高いブランドです。
購入は、一部の百貨店やBEAMSで可能です。
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キートン(Kiton)
Image Photo by Kiton
- 参考価格
- 1,100,000円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・イタリア製で最高のスーツブランド
・世界観や格においても、他のブランドとの違いをアピールしたい
・予算に糸目は付けないで最高に触れたいレア度: (4.8 / 5) クオリティ: (4.8 / 5) おすすめ度: (4.6 / 5)
キートン(Kiton)は、同じくイタリアのアットリーニと並ぶ、世界最高のメンズブランドのひとつ。
1968年、7代に渡って続く服地卸商を家業とする、故チロ・パローネによって立ち上げられたブランドです。
「世界で最も美しい服を作る」というブランドコンセプトを、最高の素材と技術を以て実現します。
ブランド料も高額ですが、クオリティ面でも非常に優れているラグジュアリーブランド。
価格帯は、通常のスーツでも70万円程度~のレンジ。
さらに、極細のウールやカシミアに加え、ビキューナなどの超希少素材を用いたものは、200万円に迫るものもあります。
イザイア(ISAIA)
Image Photo by ISETAN MENS
- 参考価格
- 484,000円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・高品質×ブランド力を両立したスーツを探している
・独特のブランドロゴ×柔らかい雰囲気
・ファクトリーブランドの中でも、モデル名で語られるような知名度のスーツレア度: (4.5 / 5) クオリティ: (4.3 / 5) おすすめ度: (4.5 / 5)
イザイア(ISAIA)は、1920年代にエンリコ・イザイアが始めたサルト。「デザイナーズブランドよりもハイクオリティなスーツが欲しいけれども、ブランドイメージも重視したい」という方にオススメです。
「独特のブランド感」と「良いスーツ」の両方を提供してくれることが特徴です。
効率よくマシンメイドも取り入れたハンドメイドのハイブリッドスーツが中心で、スーツは「グレゴリー」というモデルが特に有名です。
その他、「コルティナ」「セーラー」といった、ハンド率の高いモデルもメジャーです。
まさにナポリを代表する高級ブランドで、日本でも直営店やセレクトショップでの取り扱いも豊富です。
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ブリオーニ(Brioni)
- 参考価格
- 1,320,000円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・世界最高のブランド力を誇る
・品質とクラス感を両立させたい方へ
・特にタキシードスーツは必見レア度: (4.9 / 5) クオリティ: (4.5 / 5) おすすめ度: (3.8 / 5)
ブリオーニ(Brioni)は1945年、ローマにて創業されたブランド。
これぞラグジュアリーブランドを体現するかのような世界観で、アットリーニやキートンと共に「世界最高峰のメンズブランド」として挙げられます。
スーツの価格帯は廉価なものでも70万円程度、高価格帯は200万円に迫るものもあります。
ビスポークの場合はさらに高額ですが、特にタキシードは有名です。
また、2011年からはケリング傘下となり、テーラリングアイテムを中心にレディースやフレグランスなども充実しています。
専業ブランドよりも、トータルでラグジュアリーな世界観を重視する人向けと言えます。
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ジャンフランコ・ボメザドリ(Gianfranco Bommezzadri)
Image Photo by BEAMS
- 参考価格
- 275,000円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・知る人ぞ知るファクトリーブランド
・価格に対する品質も妥協をしたくない
・日本で購入可能&他とは違うブランドを愛用したい人向けレア度: (4.8 / 5) クオリティ: (4.0 / 5) おすすめ度: (3.8 / 5)
ジャンフランコ・ボメザドリ(Gianfranco Bommezzadri)は1950年、パルマにて創業したファクトリーブランド。
今回ご紹介するブランドの中では決してメジャーではないものの、日本でも知る人ぞ知るブランドとして認知されています。かつて(品質が高かった頃の)ジルサンダーのOEMを手掛けていたことでも知られます。
本毛芯に柔らかな仕立てのスーツは、同ブランドを世界的な知名度へと押し上げたことでも知られます。
購入は、BEAMSで稀に入荷している&楽天市場で可能。
価格も決して廉価ではないものの、それ以上の価値のあるスーツだと思います。個人的にもかなりオススメです。
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ジョルジオアルマーニ(GIORGIO ARMANI)
Image Photo by ARMANI
- 参考価格
- 550,000円(マンハッタン)
➡特徴&こんな人にピッタリ
・誰もが知る高級スーツブランド
・予算に合わせたラインから選びたい
・モード性が高く、先進的×ラグジュアリーなクラス感あるスーツレア度: (4.0 / 5) クオリティ: (3.8 / 5) おすすめ度: (3.8 / 5)
ジョルジオアルマーニ(GIORGIO ARMANI)は、世界を代表するラグジュアリーデザイナーズブランド。
ステータスとブランド力を求める方から、モードブランド好きにとっても絶大な人気を誇ります。
「メンズスーツブランドといえばアルマーニ」と思う人も多い、知名度の高い高級ブランドです。
1965年、ヒットマンのデザイナーに抜擢されたジョルジオ・アルマーニは、1975年に自身の名を冠するブランドを設立。
以降、80年代のソフトスーツブームを経て、ミラノのトップブランドとして君臨しています。
ファーストラインのジョルジオアルマーニだけを切り取っても、スーツの価格帯が広いブランドです。
「SOHOライン」などベーシックなもので50万円程度、メイド・トゥ・メジャー(セミオーダー)のハンドメイドラインで100万円以上のものも。
(上位ラインは)デザイナーズブランドとしては非常に優秀なクオリティで、ブランド力はいわずもがな。
もちろん高額ですが、「いわゆるハイブランドのスーツ」が欲しければ良い選択肢です。
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ベルべスト(Belvest)
Image Photo by Belvest
- 参考価格
- 393,800円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・イタリア製で高品質×ブランド力を両立したスーツを求めている
・ファクトリーブランドの中でも、紳士服好きの中で有名
・モデル名で語られるような知名度のスーツレア度: (4.2 / 5) クオリティ: (3.8 / 5) おすすめ度: (3.8 / 5)
ベルベスト(Belvest)は、日本の服好きの中でも知名度の高いスーツブランド。
イザイアやアットリーニと同様に、メディアへの露出頻度の高いブランドです。
ベルベストはかつて、エルメスのスーツをOEM生産していたことでも知られます。
1964年にアルド・ニコレットが立ち上げて以来、オーダーメイドを維持しつつも展開した高級既製服(プレタポルテ)が欧州を中心に広まりました。
芯地を使用せず折りたためるほどの軽いモデル、「ジャケットインザボックス」が有名です。
ニットジャケット的な使用ができるため、オフィスカジュアルにも対応できる点が◎。
ラルディーニ(LARDINI)
Image Photo by BEAMS
- 参考価格
- 198,000円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・10万円台×イタリア製のファクトリーブランド
・紳士服好きの中で名の通った“カッコいい”ブランドが好き
・ブランドのトレードマークが特徴的レア度: (3.8 / 5) クオリティ: (3.4 / 5) おすすめ度: (3.4 / 5)
ラルディーニ(LARDINI)は1978年創業、イタリアのフィロットラーノで創業したファクトリーブランド。
ドルチェ&ガッバーナやヴェルサーチェといった、イタリアのトップメゾンのOEMを担当していたことで知名度を上げました。
10万円台のイタリア製スーツで、“カッコいいもの”を求めている方にピッタリです。
クオリティ的には日本編で紹介した百貨店系ブランドと同程度ですが、ブランド力やイメージに優れている点はイタリアブランドならでは。
日本でも街で着ている方を見かける知名度の高いブランドです。
ラペルに刺されたウールの花とシャープなラインが特徴で、人気ブランドの地位を確立しました。
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タリアトーレ(TAGLIATORE)
Image Photo by BEAMS
- 参考価格
- 198,000円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・10万円台×イタリア製のスーツブランド
・紳士服好きの中で名の通った“カッコいい”ブランドが好き
・イタリアらしい、大胆で色気のあるブランドレア度: (3.8 / 5) クオリティ: (3.4 / 5) おすすめ度: (3.4 / 5)
タリアトーレ(TAGLIATORE)は1998年、ピーノ・レラリオが創業したファクトリーブランド。
日本でもビームスなどセレクトショップを中心に、見かけることの多いブランドです。
タリアトーレのジャケットは、大きなラペルと絞り込まれたドロップによる独特のセクシーさが特徴。
こちらもラルディーニ同様、10万円台で“カッコいい”イメージを獲得したい人にオススメです。
ブランド名は、幼少からテーラーの道を志していたピーノが、祖父が靴の革を裁断する「タリアータ」であったことから命名。
映画「バットマン」の衣装も担当したブランドでもあります。
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コルネリアーニ(CORNELIANI)
Image Photo by ISETAN MENS
- 参考価格
- 234,930円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・~20万円台前半の価格帯×イタリア製のスーツブランド
・紳士服好きの中で名の通ったブランド
・予算や嗜好に合わせたラインから選びたいレア度: (3.8 / 5) クオリティ: (3.6 / 5) おすすめ度: (3.4 / 5)
コルネリアーニ(CORNELIANI)は、1958 年創業。“イタリアンクラシック”をブラッシュアップしたコレクションが特徴のファクトリーブランドです。
ファーストラインは、上述のラルディーニやタリアトーレよりもやや高価格帯。
クラシックさが強めなスーツを展開しており、よりクラス感を演出したい大人の男性向き。
一方、セカンドラインの「CC COLLECTION」など、廉価×スタイリッシュなラインも展開しています。
こちらは、YOOXなどで比較的リーズナブルな価格で販売されています。
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ボリオリ(BOGLIOLI)
Image Photo by Boglioli
- 参考価格
- 184,800円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・10万円台×イタリア製のスーツブランド
・紳士服好きの中で名の通った“カッコいい”ブランドにしたい
・アンコンジャケットにおける代表的なファクトリーブランドレア度: (3.8 / 5) クオリティ: (3.4 / 5) おすすめ度: (3.4 / 5)
ボリオリ(BOGLIOLI)は1974年創業。有名ブランドのOEMを担当してきたことで知名度を上げた、実績あるファクトリーブランドです。
パッドや芯地を省略した、アンコンジャケットが代名詞となっています。
特に、2000年に発売された「Kジャケット」や、2008年に発売された「ドーヴァー」は世界的にも有名です。
10万円台の“カッコいい”イメージのあるブランドたちの中では、最も個々のモデルが有名なブランドではないでしょうか。
ブランドイメージや見た目が好みであれば、YOOXなどで購入するとお得です。
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サルトリア・ダルクオーレ(Sartoria Dalcuore)
Image Photo by ISETAN MENS
- 参考価格
- 429,000円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・非常に優れたハンドメイドスーツが欲しい
・独特なパターン×色気あるカッコよさ
・知る人ぞ知る超名門ブランドレア度: (5.0 / 5) クオリティ: (4.8 / 5) おすすめ度: (4.8 / 5)
サルトリア・ダルクオーレ(SARTORIA DALCUOLE)は、トップクラスのハンド率を誇るフルハンドメイドスーツが特徴。
故・ルイジ・ダルクオーレによって立ち上げられたサルトは、知る人ぞ知るブランドです。
知名度こそアットリーニやイザイアといったブランドには譲るものの、非常に高い評価を獲得している“玄人向け”感も◎。
カッコよさ/クオリティ/独自性を非常に高いレベルで持ち併せる、イチオシのスーツブランドです。
スーツは、一枚襟に身頃は二枚裁ちで製作されており、独特の切り替えラインが「ダルクオーレらしさ」を演出しています。
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アルフォンソ・シリカ(Alfonso Sirica)
Image Photo by BEAMS
- 参考価格
- 419,100円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・非常に優れたハンドメイドスーツが欲しい
・外側も内側にも表れる上質なハンドメイド感
・知る人ぞ知る超名門ブランドレア度: (5.0 / 5) クオリティ: (4.8 / 5) おすすめ度: (4.8 / 5)
アルフォンソ・シリカ(Alfonso Sirica)は、非常に優れたハンドメイドスーツを少数生産しているサルト。ダルクオーレ同様、知る人ぞ知るブランドです。
縫い合わせはハンドが中心で、手縫い感を演出しつつ抜群の着心地を提供してくれます。
一方、(ナポリのサルトには珍しく)CADによるパターンメーキングを起こしているそう。
こちらもBEAMSで販売しています。
BEAMSは他のセレクトショップと比べ、スーツのチョイスが抜きん出ていますね。
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スティレラティーノ(Stile Latino)
Image Photo by Stile Latino
- 参考価格
- 440,000円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・個性的で色気あるスーツが欲しい
・そこそこのハンドメイド率に、遊び心ある生地素材を使用
・派手でも上品という絶妙なバランスレア度: (4.5 / 5) クオリティ: (4.3 / 5) おすすめ度: (4.5 / 5)
スティレラティーノ(Stile Latino)は2004年、先述のアットリーニ経営一族であるヴィンチェンツォ・アットリーニが立ち上げたブランド。
「ラテン式」を意味するブランド名の通り、イタリアらしい色気あるスーツやコートを展開しています。
テキスタイルもアットリーニなどでは見られないような、“攻めた”ものも楽しめることが特徴。
ハンドメイド箇所は“そこそこ”ですが、クラシック過ぎない意匠性×クオリティを両立したスーツが欲しい人にオススメです。
ファッションの面白さを感じさせてくれる点も良いですね。
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ガボ(gabo napoli)
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- 参考価格
- 204,600円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・今、注目のイタリアスーツブランド
・「ナポリ仕立て」を20万円余で実現
・華奢な日本人向けモデルも充実レア度: (4.5 / 5) クオリティ: (4.1 / 5) おすすめ度: (4.6 / 5)
ガボ(gabo)は2013年創業、注目のナポリのサルトリア。
20万円程度というプライスゾーンにも関わらず、非常にハンドメイド箇所が多いスーツを提供しているブランドです。
元々は、1925年創業の工房に端を発し、現在はジャンフランコ・アルトベッリ&ジュゼッペ・ニコーテラの二人によって経営されています。
ブランド名は、二人に共通するアルファベット「G」に、スーツを意味する「アビート(Abito)」を繋げたことに由来するそう。
一昔前は“GABO”と書いて「ジ・アーボ」と読まれていました。
サイズ感は、肩幅や胸囲が狭めのモデルが多いことが特徴です。
日本人の体型と相性が良い場合も多いと思います。BEAMSや楽天市場でも販売されている他、日本編で紹介したエストネーションなどでも購入可能。
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デ・ペトリロ(De Petrillo)
Image Photo by ISETAN MENS
- 参考価格
- 239,800円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・イタリア製で“高コスパ”なスーツ
・ブランドとしての歴史の長さよりも造りの良さを重視している
・周りとあまり被らないブランドが好きレア度: (4.5 / 5) クオリティ: (4.2 / 5) おすすめ度: (4.6 / 5)
デ・ぺトリロ(De Petrillo)は、2006年に設立した新鋭サルト。ブランド化による拡大路線よりも、サルトの工房にて一枚ずつ丁寧に仕上げたウェアを提供していることが特徴です。
デ・ぺトリロのスーツは、一枚襟で製作されハンドメイド率が高く着心地も良好です。
元々は「ガイオラ」というブランドでしたが、2014年に創業者ベネデット・デ・ペトリロの名を関したブランド名に変更しました。
リングヂャケット、アットリーニ、ダルクオーレ、ガボ、アルフォンソ・シリカと同じく、今回のイチオシブランドです。
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パルジレリ(Pal Zileri)
Image Photo by PAL ZILERI
- 参考価格
- 337,800円(セレモニアライン)
➡特徴&こんな人にピッタリ
・サルトのクラシックさ×デザイン的な特徴を両立している
・予算に合わせた多様なラインから選びたい
・ミラノコレクションの常連だが、周りと被らないブランドが好きレア度: (4.2 / 5) クオリティ: (3.8 / 5) おすすめ度: (3.8 / 5)
パルジレリ(PAL ZILERI)は1970年創業。色気と堅実さを兼ね備えたコレクションを特徴とするサルト&ファッションブランドです。
現在はブランド的な要素が強く、スポーツ、カジュアルからフォーマルまで揃えたトータルブランドとなりました。
ミラノコレクションの常連で、イタリアでも非常に知名度の高いブランドです。
上位ラインである「セレモニアライン」のスーツをはじめ、決してクオリティも低くはありません。
ビジネススーツの他にも、タキシードなどブラックタイの取り扱いも充実しています。
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カナーリ(CANALI)
Image Photo by CANALI
- 参考価格
- 291,000円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・サルトのクラシックさ×デザイン的な特徴を両立している
・国内より海外での知名度を重視したい
・スーツが得意なトータルウェアブランドレア度: (4.5 / 5) クオリティ: (3.8 / 5) おすすめ度: (3.8 / 5)
カナーリ(CANALI)は1934年創業、ミラノの名門ブランド。
イタリアンラグジュアリー&メンズエレガンスを軸にしたラインナップで、バラク・オバマが米大統領に就任したときに愛用していたスーツとしても話題となりました。
現在はトータルファッションブランド化しており、パルジレリ同様にスーツの品質は“まずまず”といったところ。
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サルトリア・ラトーレ(SARTORIA LATORRE)
Image Photo by Sartoria Latorre
- 参考価格
- 154,000円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・比較的リーズナブル×イタリアらしさもある柔らかいスーツを手掛ける
・世界的ハイブランドを手掛けている実力派のファクトリーブランド
・とにかくリーズナブルで良いものが欲しい人にレア度: (3.8 / 5) クオリティ: (3.4 / 5) おすすめ度: (3.8 / 5)
サルトリア・ラトーレ(SARTORIA LATORRE)は1965年、イタリア南部のバーリにて創業したブランド。創業以来、スーツ専門ファクトリーとして、トム・フォードやエトロといった世界的ブランドのスーツをOEM生産してきたメーカーです。
最大の特徴は、イタリアの有名ブランドの中で10万円台中盤という圧倒的なコストの低さ。
今回、イタリア編でご紹介する中でも最安、それでいてイタリアらしい色気あるスーツを展開しています。
クオリティ面ではマシンメイド中心のスーツですが、デザイナーズブランドと比べると“お買い得感”はあります。
日本でもそこそこ入手性が高いので、イタリア的なカッコよさにトライしたい方にピッタリ。
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エルメネジルドゼニア
Image Photo by Zegna
- 参考価格
- 641,300円(トロフェオ)
➡特徴&こんな人にピッタリ
・世界的生地メーカーでもあるブランド
・自社の多種多様な生地でスーツを展開
・紳士服の世界であまりに有名なブランドネーム重視の方にレア度: (4.2 / 5) クオリティ: (3.6 / 5) おすすめ度: (3.4 / 5)
エルメネジルドゼニア(Ermenegildo Zegna)は1910年、テキスタイルメーカーとして創業したブランド。
世界中のテーラーやブランドへ生地を供給する一方、自身もファッションブランドとして展開しています。
ゼニアのビスポークは、クラシカル×構造面でも拘ったスーツですが、既成スーツはいわゆる“ファッションブランド”。クオリティよりはブランド力や、ファッション性を優先した作りになっています。
ちなみに、個人的にオススメなゼニアの生地は、日常使いなら「トラベラー」か「エレクタ」。
どちらも耐久性や防シワ性が高く、日々の相棒として優秀な生地。あるいは、ダークスーツ用なら「トロフェオ」、夏用の「クールエフェクト」も悪くありません。
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ブルネロクチネリ
Image Photo by ISETAN MENS
- 参考価格
- 905,200円
➡特徴&こんな人にピッタリ
・ラグジュアリーなカシミア製品が好き
・値段には糸目をつけない
・スーツの作りより、トータルファッションブランドの世界観を重視しているレア度: (4.5 / 5) クオリティ: (3.8 / 5) おすすめ度: (3.4 / 5)
ブルネロクチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)は1978年の創業以来、最高品質のカシミア製品を生み出し続けるブランド。
ペルージャ地方は元々ニット産業が盛んでしたが、中でもブルネロはカシミヤ素材に注目。
今では、ブランドを代表する素材となりました。
1985年、創業者ブルネロ・クチネリの妻フェデリカの故郷、中部ペルージャのソロメオ村にある古城を購入し本社としています。
さらには、村の住民を従業員として雇用し、村に職人学校まで建てる「町おこし」を実現しました。
ブルネロクチネリは、世界観によるブランドイメージはもちろん、地場産業に根付いた展開も含めて美しいストーリーを描くブランドです。
柔らかでナチュラル、上質なコレクションが魅力のブランドですが、スーツに関しては非常に強気な価格設定。
カシミアを代表するイタリアブランド×ブランドイメージが好きな人向けといえます。
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【プロが解説】イタリアスーツの特徴&スタイルは?【英国式との違い】
続いて、イタリアスーツの特徴やスタイルについて解説します。
日本のスーツと比べ、イタリア編で紹介したブランドは高額なスーツが多いことが特徴です。
では一体、価格の+αは、どういった点にあるのでしょう?
これは、世界的なハイブランドが多いことや輸入品であること、ブランドとしての付加価値が大きいことが理由として挙げられます。
とはいえ、ファッションは+αの付加価値に(も)お金を払う分野。付加価値自体にお金を払うことは悪ではありません。
“選ぶこと”は理屈ではなく、最終的には「あこがれに対する感性」の問題です。
だからこそ、イタリアのスーツを“知ること”で、あなたは日本のスーツを選ぶべきか、イタリアのスーツを選ぶべきか。あるいは、他のスーツにするべきかも見えてくると思います。
英国式のスーツと比べ、柔らかくふんわりとしたナチュラルなスーツが多い
Image Photo by GINZA Global Style
イタリア(式)のスーツの特徴として、まず、柔らかくナチュラルなラインが中心となっていること。
上記写真は、向かって左側が英国式、右側がイタリア式のスーツです。
英国式のスーツは、肩のラインがパキッとして、袖と肩の繋ぎ目部分がガチっとしているのに対し、イタリア式(右)は、肩から袖に向かってなだらかで自然なラインを描いています。
英国式=ガンダム、イタリア式=エヴァと思ってください。
ガッチリしている“モビルスーツ”が英国式、より人間らしい曲線を描いている“人造人間”がイタリア式です。
とはいえ、一口にイタリアといっても、(冒頭で触れたように)北部と南部で特徴も微妙に異なります。
具体的には、
- ミラノ(北部)・・・英国式にやや近い、中庸的なことが特徴
- ローマ(中部)・・・セクシーでエレガントなスタイルが特徴
- ナポリ(南部)・・・色彩豊かでハンド感が強く、特に柔らかい雰囲気
といった、大まかな違いがあります。
この中で今回、中心となっているのはナポリ式。
アットリーニなどが中心として確立したスタイルを「ナポリ仕立て」と呼び、英国式と明確に差異化された、“最もイタリアらしい”スタイルといえます。
肩パッドなどが薄いor除いたアンコンジャケットが主流
上述の「印象の差」を生んでいる理由は、同じヨーロッパでも生じる「気候の差」「国民性や気質の差」から生まれる、“作りの差”が挙げられます。
例えば、英国は日本と同様に多湿で雨がよく降る&気温も低いため、スーツの生地に厚さが求められる環境です。
一方、イタリアは英国と比べれば温暖で湿度が低く、スーツの生地も軽さや通気性が重視される傾向にあります。
その結果、英国のスーツは総じて厚地で丈夫な生地が作られ、合わせるように芯地や肩パッドなどの副資材もしっかりしたものが入っています。
比して、イタリアのスーツは、副資材が軽く、柔らかいものが使用される傾向に。
近年、世界中のブランドではイタリア式のスーツが多く、中でも、アンコンジャケットという、肩パッドなどが薄めor省略しているものが人気です。
アンコンジャケットの普及には、スーツに対する需要の変化も大きな理由。
都市部の空調完備や、それに伴い、軽くて動きやすい服が求められるようになったことが挙げられます。
いずれにせよ、イタリア式の「フォーマル感がある中にも軽くて動きやすく、自然な感じ」が、現在のスーツの中心となっています。
【スタイル】同じくナチュラルなシャツやネクタイと合う
あくまで、個人的な感覚ですが、イタリア(系)のスーツでナチュラルなモノは、日本人にも良く合うと思います。
全体的に、英国式や米国式よりもオススメできることは間違いありません。
というのも、あまりガチっとしたスーツだと、「彫りの深さ」や「がっしりとした体格」とイメージが揃うため、アジア系の多くが確保するのが難しいからです。
もちろん、あくまで一般論ではあるものの、そういった特徴の方はガチっとしたスーツが似合うと思います!
そして、シャツやネクタイなどコーディネートに関しても、ガチっとしたものよりは、ふんわりと柔らかい印象を持ったものがオススメです。
具体的には、立体的&柔らかな素材感で仕立てられたシャツや、芯地が薄いor省略されたスフォデラート仕様のネクタイなど。
これらは、上記記事でも一部紹介しているので、ぜひ覗いてみてください。
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