こんにちは、しょる(@SHOLLWORKS)です。
今回は、2022年4月29日発売の、ユニクロ×セオリーの2022春夏シーズンのアイテムをご紹介します(レディースは一部商品を除き、3月25日に発売しています)。
「+J」が再び休止してしまったため、2022春夏シーズンからの“きれいめ”コーデは、少しハードルが上がりました。
と、思いきや。今シーズンは定番のセオリー(Theory)とのコラボレーションで、メンズがそこそこ充実しています。
品数は「+J」ほどではありませんが、着回しが効きつつ、通常のユニクロではなかなか演出しにくいスタイリッシュさも魅力です。
それでは早速、レビューしていきます!
【ユニクロとコラボ】セオリー(Theory)というブランドについて
1997年、NYで誕生した「コンテンポラリーブランド」
セオリー(Theory)は1997年、ニューヨークで誕生したブランド。セオリーは自らをコンテンポラリー(現代的)ブランドと位置づけ、都会的でシンプルなルックを提案し続けています。
また、見た目の都会的&シンプルさと共に、メンズ・レディース共に化学繊維を多用することも特徴。“シャキっとした”ケミカルな生地感によるアイテムが、ブランドの中心アイテムとなっています。
セオリーの価格帯はファストファッションよりは明らかに高く、そしてハイファションほどではない。そのため、セオリーが先駆けとなった「コンテンポラリーブランド」というジャンルを、「中の上」という価格帯で語ることもあります。
ファーストリテイリング傘下、ブランド内コラボ
出典:https://www.uniqlo.com/jp/ja/
セオリー(Theory)は2003年、リンク・インターナショナル(当時)という日本企業と、ユニクロのファーストリテイリングの傘下ブランドとなりました。
仔細は割愛しますが、その後リンク・インターナショナルはリンク・セオリー・ホールディングスに商号変更しましが。こちらもファーストリテイリングの傘下に入ることで、セオリーも完全にファーストリテイリングの保有ブランドとなることに。
つまり、ユニクロとセオリーは、グループ内同士による「内輪コラボレーション」です。それだけに、コラボレーションに対するハードルも低く、(そこまで点数こそ多くはないものの)不定期で展開されています。
「ユニクロ×セオリー」は、ユニクロ価格で都会的&スタイリッシュなルックが魅力
上述の通り、ユニクロ×セオリーはグループ内でのコラボレーションです。継続されていることもあり、インパクトこそ低めではあるものの、よりセオリーらしさを引き出しやすい環境が整っています。
特に、ファーストリテイリングと東レと開発してきた化学繊維の蓄積は、「らしさ」を引き出すために大きく貢献していると考えられます。今回のコラボレーションでも、東レの素材がユニクロおよびセオリーらしさを発揮しています。
いずれにせよ、きれいめなスタイルやアイテムが好きな人にはオススメです。型数こそ非常に限定的ですが、通常のユニクロ+αの価格で、都会的&スタイリッシュなスタイルを獲得することが可能です。
【2022春夏】プロが選ぶ、ユニクロ×セオリー(Theory)メンズおすすめ&着こなし!
それでは具体的に、2022春夏に登場するアイテムを見てみましょう。
「ユニクロ×セオリー」のアイテムは、コーデ面でも「全身ユニクロ×セオリーで揃えてね」というコラボになっています。
もちろん、それでもOKですし、通常ラインと混ぜる際のオススメアイテムも併記しました。ぜひ、参考にしていただけたら嬉しいです。
感動ジャケット セットアップ可能
Image Photo by Uniqlo
まずは、感動ジャケット セットアップ可能。通常ラインの感動ジャケットも非常に人気の高いシリーズですが、より都会的でスタイリッシュなセオリー版として登場。
通常のユニクロよりも、ジャストフィット寄りのサイズ感です。着丈はやや長めで、ビジネス使いや大人っぽい雰囲気が出ていることが特徴。
ディテール面でも、前見頃と細腹との切り替え線上に隠しポケットをつけるなど、都会感溢れるジャケットです。
感動シャツジャケット セットアップ可能
Image Photo by Uniqlo
こちらは、感動シャツジャケット セットアップ可能。テーラードジャケットと同様の生地で都会感&スタイリッシュさはそのままに、よりカジュアルアイテムをベースにしています。
ジャケットに比べ、トレンド感を意識して肩幅や身幅が大きめになっています。サイズ選びの際は、なりたい自分に合わせて調節してくださいね。個人的には、ウルトラストレッチドライスウェットパンツなども◎だと思います。
レディースが着てもカッコよく仕上がると思います。メンズの感動イージーパンツだけでなく、(09 BLACKであれば)レディースの感動タックイージーパンツ/ 感動タックイージーショートパンツともセットアップ可能。
素材の「複合繊維(ポリエステル)」は、東レの「ライクラT400ファイバー」という素材
レディースも含め、「感動シリーズ」の生地素材はポリエステル+複合繊維(ポリエステル)という、一見謎な表記です。後者の複合繊維に関しては、東レの「ライクラT400ファイバー」という素材が使用されています。
「ライクラT400ファイバー」とは、ペットボトルの素材でもPET(ポリエチレンテレフタレート)とPTT(ポリトリメチレンテレフタレート)の2種類のポリマー成分を複合することで、伸縮機能を実現した特殊なポリエステル。
また、感動シリーズにも「コットンライク」や「ウールライク」といったテクスチャー感による差異化を持たせています。基本的には、複合繊維比率を高めると「コットンタッチ」寄りに、低いと「ウールタッチ」寄りの商品になっているようです。
オープンカラーシャツ(半袖)
Image Photo by Uniqlo
オープンカラーシャツ(半袖)。このアイテムのポイントは、とにかく黒という色で展開することにセオリーらしさを表現している点。
身幅も肩幅も大きめのシルエットですが、黒という色で締めることで、都会的ではないというイメージを払拭しています。半袖シャツにありがちな、子供っぽいイメージも感じさせません。
コーデのコツは、足元でカジュアルダウンしすぎないこと。特にハーフパンツと合わせる場合、黒一色のレザースニーカーや、レザーサンダルなどと少し大人っぽいカジュアルアイテムで合わせると、雰囲気が出て良いですね。
リラックスフィットVネックTシャツ(半袖)
Image Photo by Uniqlo
続いては、リラックスフィットVネックTシャツ(半袖)。今期の特にオススメアイテムで、私も買いました。1,990円と高めですが、この価格帯で超長綿素材の上質感と、首元が開きすぎていないVネックTは多くはないので貴重です。
身幅、肩幅共に大きめで、着丈もそこそこあります。トレンドのオーバーサイズを意識しつつ、着丈の長さ&首周りを過度に開かせないことで、大人っぽさを演出しているバランス感覚が秀逸です。
コーデ面では、もちろん感動ジャケットシリーズのセットアップも良いです。あるいは、ストレッチセルビッジスリムフィットジーンズなども◎。特に、57 OLIVEと黒いボトムスの組み合わせは、似合う人の数の割に実践している人が少ない色の組み合わせです。
Image Photo by Uniqlo
超長綿の素材感もラグジュアリーな一方、前後の着丈に差がある点もポイント(後ろの方が長め)。サンダルといったカジュアルなアイテムとも相性が良いディテールですし、さまざまな着方ができるシンプルな一枚。
個人的には、先述のシャツブルゾンとのコーデの相性が良いと思います。折角ですので、タックアウトして着られるよう「ゆるめだけど大人っぽいスタイル」を徹底したいですね。
また、写真のように前後の切り替え裾部分にスリットがあります。(着丈が長いのであまり心配はありませんが)見せたくない人は股上の浅いパンツとの相性に要注意。
スムースコットンポロシャツ(半袖)
Image Photo by Uniqlo
スムースコットンポロシャツ(半袖)は、少しパターンに工夫が凝らされた一着。最大の特徴はラグランスリーブになっており、前後身頃との切り替えでガーヴィーなラインを描きます。
また、生地感は同じく超長綿のコットン100%。パッと見は繊細でケミカルな生地感になっており、ここにもセオリーらしさが。ポロシャツはトレンドが来ているので、少し違ったディティールに挑戦したい人は良いですね。
価格も2,990円に抑えられているのは凄いと思いますが、どうしてもボタンだけはチープさが目立ちます。また、シルエットは「普通」と公式HPにありますが、若干大き目のサイズ感だと思います。
感動イージーパンツ(セットアップ可能)/ 感動イージーパンツ
Image Photo by Uniqlo
ボトムスはまず、感動イージーパンツ。丈標準(72~78cm)/長め(85cm)のものと、カラー展開的にセットアップ使いが可能なもの / そうでないものの2×2に分かれているだけで、シルエットや素材感は一種類です。
股上や腿幅はゆとりのあるつくり。膝下から僅かにテーパードして、裾幅は標準的なパンツです。こちらも感動シリーズらしく軽量で、非常に動きやすい一本になっています。
ただ、上半身にボリュームがあって下半身が細めのY型シルエットの方の場合、セットアップ全体のシルエットが若干微妙になると思います。そういった方は無理せず、通常ラインの「感動シリーズ」に手を出しましょう。
Image Photo by Uniqlo
丈85cmは、基本的に180センチ後半~くらいの方であれば、お直しなしで穿ける程度の長さです。ほとんどの方は、「丈標準」を選んで問題ないと思います。ただし、「丈標準」はサイズによって股下が決まっているので要注意です。
微妙なのが、私のように180cmちょっとでノークッションにしたときの股下が80cm~くらいの層。直しに料金や時間ががかかるのはシンプルに嫌です。
感動イージーショーツ
Image Photo by Uniqlo
最後に、感動イージーショーツ。先述の複合繊維の比率を高めることで、コットンライクな生地感を演出した一枚。特に夏に使える生地感を重視しているアイテムです。
こちらも股上が深め、腿幅に余裕があるシルエットです。股下はひざ丈まであるので、過度に子供っぽくならない丈感になっています。写真の通りスムースコットンポロシャツ(半袖)との組み合わせがオススメ。
正直、57 OLIVEのカラーはケミカル感が強すぎて、少し安っぽいと思います。写真でもそう思うレベルですから、実物はかなり・・・ということが予想されます。どうしてもという方は、トップスに黒を持ってくることをオススメします。
最後に|靴やバッグ、どうすればいい?
最後に、紹介してきたアイテムとの相性が良い、靴やバッグなどについて。こちらに関しては、下記記事の後半部分、「コーデの一例」をご参照いただくと良いと思います。
初心者や「きれいめ」が好きな方は、とにかく都会的×スタイリッシュ、そしてケミカルなイメージを変に崩さないことが良いと思います。
上記はアウトドア×スポーツ用の記事ですが、「ユニクロ×セオリー」のアイテムと好相性です。
上級者は“あえての崩し”も可能ですが、多くの方にとっては、「全体の雰囲気を固める」ことから入った方が違和感は与えないと思います。
それでは、今回はこの辺で。
また次回!(ユニクロ通常ラインも春夏にアップデートします)
おしまい!